設計
中国製造業がなぜ選ばれ続けるのかを、現役機構設計者の視点で解説。価格・スピードだけでなく「問題発生時の対応力」という見落とされがちな強みを分析。日本のモノづくりがコモディティ化した製品で中国と戦えない構造的な理由と、生き残りのヒントを考察…
設計するものが無くなってきているなぁと感じます。 理由の一つは、あらゆる電機製品がスマホに集約されてきて、個別の製品市場が小さくなっていること。もう一つは、中華ODMがあまりに安すぎて、よほど差別化できる製品でなければ自社設計よりODMに投げた方…
EUで叫ばれている「修理する権利」の話題を目にすることが増えてきました。日本でも注目されているようで、スマホの電池交換について多くの人がコメントしているのを見かけます。コメントの中には電池交換構造についてズレてるようなものもあり、ネタなのか…
4Kモニターへ切替後にリモートデスクトップの動作が遅くなった原因と対処法を解説。色深度・エクスペリエンス設定の変更など描画負荷を下げる方法を試した結果、4Kモニター側に映すこと自体が原因と判明。リモートデスクトップはラップトップ画面側で使用す…
BOM(部品表)にせよCADデータにせよ、最新かつ主流であるデータは神様とされます。 はっきりした神様がいるからこそ製品やプロジェクトの状況を掴めるし、部品の構成や構造を知ることができるわけです。 が、世間にはそんな神様を複製してしまう人がいます。…
舐められない図面を描かなければならない...。 一度検図をする側に回った身ですが、再び図面を描く機会がやってきました。手慣れた環境を離れ、今までと馴染みのない製品の図面を描く。こうした体験はこれまで何度も行ってきたのですが、今回は特に緊張して…
Twitterでは日本の製造業のデジタル化が進んでいないという話題が定期的にあがってきます。 その話題を細かく見ていくと、3Dデータ vs 図面だったり3D図面 vs 図面だったり、そして3D CAD vs 2D CADだったりします。最後のはどちらもデジタルですが、最新ツ…
ちょっと前に衝撃系の試験の解析制度がTwitterで話題になってまいた。 自分の知識の範囲では衝撃系って解析でピッタリ当てるの大変なんですよね。色々要因があるので、自分の整理がてら衝撃解析と現実との差異がどこから来るのかまとめてみます。 ちなみに自…
始めて設計業務を振られた時、僕は何も分からず、ただただ我武者羅だった。 弊PJに若手がやってきた。CADの使い方は分かるものの、いわゆる量産設計は初めてというピカピカの若手だ。さて、どう仕事を振りソルジャーへと成長させるべきだろう。 初級設計者の…
コロナ禍の終わりを象徴する現象といえば何を思い浮かべるでしょうか。 脱マスク、飲み会解禁、オフィスへの回帰…色々とありますが、自分は海外出張の復活ですね。 コロナが始まる前は、設計した部品や組立に立ち会うため海外の工場に出張することは半ば常識…
脱炭素関連で苦労されている製造業の皆さん、こんにちは。例に漏れず苦労している設計者です。 プラスチックへの冷たい視線、製造上の炭素排出量への熱い視線、資源を無駄なく容易に部品交換できる構造への圧力など、ネガティブ方向でハードウェアへの注目度…
2022年のいち設計者として現在の3D図面に関する感想を書き残していきます。 まだ流行ってないのでは ものづくり白書 2020年に協力企業への設計指示方法の統計データがあります。第一章の第三節です。 これによると設計や協力企業への設計指示を3Dデータのみ…
SNSで人の図面を晒す人がいる。 多くがネガティブな文脈で取り上げられており、そこに連なるコメントも図面を描いた人をくさすものだったりする。加工ミスなどの実害に怒っているのか、はたまた承認欲求の果ての行為なのかは分からないが、いずれにせよSNSで…
※2026年版の最新情報を記事にしました。 temcee.hatenablog.com アイリスオーヤマが一部製品の製造を中国から日本に移すことで2割ほどコスト減を見込んでいるとのニュースを目にしました。 プラスチック製品の収納用品なので大物かつ組立に工数が必要ないも…
この時期でこの完成度は不味い。 それなりに筐体設計の開発経験がある人は3Dデータを見るとピンと来るものです。一方で何が不味いのか言語化することは難しいんですよね。しょうがないのでエクセルに課題点を羅列して「これだけ課題が残ってござい」と分かり…
3D CAD初心者への教育で本当に重視すべき4つのスキルを、現役機構設計者が言語化。コマンド操作より大切な「決まっている箇所を先に作る思考」「壊れにくいモデルの作り方」「2D図面の並列作図」など、実戦で身につけるべきCADスキルをまとめました。
触感塗装、ないしソフトフィール塗装ってありますよね。触ってみると肌触りの良い触感と心地よい温度感を提供してくれる塗装です。 あの塗装を施すと、5年内にはベタベタボロボロになって周囲を犠牲にしながらエンド・オブ・ライフ(EOL)を迎えることになるの…
※この記事で言うCAEは主に構造解析を指してます CAEツールの発展、計算機の性能向上。そんな技術の進化に押されて「物を作らないモノづくり!」が叫ばれるようになったのはいつからでしょう? 開発工程におけるモノを作る工程、モノを評価する工程、モノで対…
先日、日本における3D-CAD普及率の話がTwitterに流れてきて、思うところあったのでブログにて吐き出したく。 元ネタを見るに3DデータのみはMBDやってることを意味するのかな。自動車業界以外は、海外も含めてまだこれからって印象がある。 https://t.co/ez5G…
製造業の海外シフトにより製図の世界もグローバル化しつつあります。JIS規格も、2016年に制定されたJIS B 0420に見られるように幾何特性を考慮した製図へのシフトを促す流れが押し寄せています。 ただ幾何公差の製図お作法を知るだけでは意味がなくて、どう…
CAEチョットデキル設計者なので、社内に設計者CAE活用広めよう会に時折呼ばれる。 普段は実際の開発での活躍が期待される内容、例えば過去の問題を設計時点で食い止めるCAE活用方法がもっぱら話題になる。ただ時折、開発に対する効果が薄いものの設計者への負担が…
仕事には波があり忙しい日々を過ごしていても、ふと手を休められる節となるタイミングが巡ってくるものだ。 そうした時に頭をよぎるのがキャリアのこと。今後の身の振り方である。 いまの自分は手を動かす役割の中では上の方で、受け持っている業務内容も部…
単品部品1個でA3 12枚に及ぶ大作図面を描きました。この記事を書いているいま、ひと仕事終えた余韻に浸っています。ちなみにまだ組立図や諸々の検査基準書などの紙仕事がまっています。うへぇ。 CADがオーバーフロー起こすほどの断面と寸法を入れる虚無をこ…
新しく部品を設計すると設計工数、新規金型、各種評価に改造費用と、大量のお金と手間がかかります。なので、部品は過去に作ったものを流用できればそれが最善です。 そんなわけで新規に部品を設計しないといけない時には、お上に「将来に渡って流用しやすい…
新しい製品を開発するにあたり、筐体設計部門が行うのがレイアウト検討です。 まず決められた予算の中、どういった性能で、どんなモジュールを載せて、こんな感じのサイズ感とデザインでやりたい、という企画があります。それに対して物理的に成り立つ配置や…
CAEという言葉をご存知でしょうか。Computer Aided Engineeringの略で、コンピュータを用いて仮想的に構造や熱などの評価・解析を行うことです。かつてCAEは限られた解析専門エンジニア部隊が行うものでした。 時代は進みCAEツールも進化し、設計者CAEという…
アカシア集成材の一枚板を使った自作デスクの作り方を、機構設計者が全工程を写真付きで解説。木材の選定・サイズ決め、ワトコオイルによるオイルフィニッシュ仕上げ、脚の固定に鬼目ナットを使う理由まで丁寧に紹介。材料費・工具リスト付き。
新しいものを開発していると試作や、運悪い時は量産段階で不具合が見つかります。 不具合の原因を突き止め対策を打つまでの早さは業務進捗に大きく影響するものの、方法は個々人のノウハウとなっており若手への継承がなかなか難しいところです。 一例までに…
ご無沙汰です。 最近はお仕事の関係でプライベートの時間と精神がゴリゴリ削られる日々が続いております。こういう状況に身を置かれると昔の経験が走馬灯のように走り抜けて行くわけで、僕もそれなりの年になったので昔は良かったなぁ的な記事を書いてみたい…
「コンテナ物語」書評。ただの箱が海運・港湾労働・製造業のサプライチェーンをどう変えたか、現役製造業従事者の視点で解説。労働組合の抵抗、グローバル化の光と影、テクノロジーによる雇用喪失は現代にも通じる示唆に富んだ一冊。