設計-学び
ちょっと前に衝撃系の試験の解析制度がTwitterで話題になってまいた。 自分の知識の範囲では衝撃系って解析でピッタリ当てるの大変なんですよね。色々要因があるので、自分の整理がてら衝撃解析と現実との差異がどこから来るのかまとめてみます。 ちなみに自…
若手へのCAD教育どうあるべきか。 大体の会社では新設計者に対してCADオペレーションを学ぶ研修は用意されていると思います。研修ではスケッチ、押し出しをはじめとした基本コマンドと2Dの書き方は教えてもらえることでしょう。ただしそこから先、実際の設計…
製造業の海外シフトにより製図の世界もグローバル化しつつあります。JIS規格も、2016年に制定されたJIS B 0420に見られるように幾何特性を考慮した製図へのシフトを促す流れが押し寄せています。 ただ幾何公差の製図お作法を知るだけでは意味がなくて、どう…
新しい製品を開発するにあたり、筐体設計部門が行うのがレイアウト検討です。 まず決められた予算の中、どういった性能で、どんなモジュールを載せて、こんな感じのサイズ感とデザインでやりたい、という企画があります。それに対して物理的に成り立つ配置や…
新しいものを開発していると試作や、運悪い時は量産段階で不具合が見つかります。 不具合の原因を突き止め対策を打つまでの早さは業務進捗に大きく影響するものの、方法は個々人のノウハウとなっており若手への継承がなかなか難しいところです。 一例までに…
CAE(構造解析)において、自分がきちんと理解せずに準静解析を行っていたので、反省を込めたメモを投稿します。 静解析を動的に解く準静解析 じんわり荷重がかかる、慣性の影響を考慮しない構造解析を静解析といいます。 静解析において、材料なり構造なりで…
(4/21 スーパーカッターの項に追記) シートや両面テープは、機器の設計でよく使われるものの、射出成形やプレスによる部品に比べて重要度は落ちます。 自然、設計者が製造現場に立ち会って確認する機会は少なめです。 今回はそんな抜き型について、簡単に説…
部品感ギャップを設計する際に、各部品のばらつきを加味して設定します。どう加味するか、メジャーな考え方が累積公差の計算です。 temcee.hatenablog.com この考え方には弱点があります。根本に、部品の仕上がりが正規分布する前提だということです。 で、…
CAEの計算結果が他の人と違う傾向を示す。と、先日相談を受けました。 あるある系の相談でして、原因でよく見かけるのが、ネジ固定部の条件付けの違いです。ネジ固定の考え方の違いは、部品の変異や衝撃時の挙動に大きく影響します。 ネジで部品が固定される…
3Dデータを強度シミュレーションにかける際、メッシュを切って計算用の近似形状にモデルを置き換えます。 僕が解析するときはTet、つまり4面体で置き換えるのですが、その際にTet4とTet10という、2つの要素が選べるんですよね。 この二つの違いは節点の数が…
Computer Numerical Controlによるフライス加工、略してCNC。 コンピュータ制御によって高精度な切削加工を実現するCNCは、材料を塊から削るため強度を有した部品を作れます。型も必要ないので、金型起工を始める前の試作に良く使われます。僕も組立確認の試…
部品は図面やデータから実体を持ったとき、必ずデータ上の形状からブレが生じます。同じ部品を複数作ったとしたら、このブレは均一ではなく、場所や程度にバラツキも生じます。 なので、どのくらいのブレ・バラツキなら許せるか?を設計側で決めておかなけれ…
ポロンやPETシートと両面テープを貼り合わせて打ち抜いたような、シート状の貼り付け部品は、総じて貼り物と呼ばれます。 貼りものは形状が2次元的なのでモデリングも製図も簡単、なのですが、図面を描くときに落とし穴があります。 それは表裏を間違えて解…
テープ、糊がついたPET、ポロン…地味なものの多くの分野で多用される貼り付けて組むシート状の部品は、「貼り物」という名称でまとめられます。 設計を初めて日が浅い時期に、よく割り当てられる部品かと思います。 基本、2次元な存在である貼り物部品は、…
プラスチックの射出成形に並んで、世のハードウェアでよく使われるのが板金のプレス加工でしょう。 金属の板材を凄い荷重で塑性変形(永久変形)させて形を作る加工法です。 プレス加工はミスミの講座が情報量多くて一読の価値アリですが、内容がプレス技術者…
ちまたではプラスチック(合成樹脂)でできた製品であふれ返っています。容器や食器、車、そして僕が長年携わってる電子機器類にも、多くのプラスチックが使われています。 大量生産されているプラスチックの多くは、射出成形という手法で作られています。金型…
電機製品内の、分かれた基板どうしで電気信号をやり取りする際にフレキシブルケーブル、いわゆるフレキが使われます。 フレキは薄く(t=0.1程度)、Flexibleとあるように柔軟性があるので、折り曲げたり巻き付けられたりしながら製品内の狭いスペースを走り、…
メカ設計の有益情報がネットにあまり転がってない! ソフトに比べて情報の総量が少なすぎる! ネット上だけでなく、書籍でも実務レベルのメカ設計専門書が少ない! そう思ってるのは自分だけかなと思ってたら、他にも同じ考えの方がいました。やっぱ情報少な…