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子供のカメラ教育に安いトイカメラを買ったら、なかなかの大ヒットだった

Kids_camera

スマホが普及した結果、現代はいまだかつて無いほど個人が写真を撮ることが身近な時代となりました。かくいう僕も時折ミラーレスを構え、ブログにアップロードしています。

僕のそんな姿を見てか、ムスコ(3歳)がカメラや写真に興味を持ち始めました。とはいえカメラをプレゼントはちょっと早いかなと、周りのカメラおじさんに相談したところ、みんな大体0歳で子供にカメラデビューさせていました。世間的にはそんなものなんですね。

ということで、Amazonの奥地で子供向けのトイカメラを購入しました。

  • 実際に撮影できる
  • 背面液晶を完備
  • Micro USBで充電できる
  • microSD付きで2,000円程度と安価

これだけ揃っていたので悩む間もなく即決です。届いてしばらく経ったので、このトイカメラに関する所管を綴っていきます。

撮影体験ができる喜び

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電源がついて、背面の液晶画面を見ながら写真を撮れる。これだけでムスコは大喜びです。僕や嫁さんにカメラを向けては、「チーズ!」といってシャッターを切っています。

外出時はストラップで首にぶら下げて持ち歩いてます。時折、カメラをONにしては無心に撮っています。

撮った写真はMicroSDカードに保存されます。
ムスコが撮った写真をカメラで再生してみると、指がかかって何も写っていなかったり、近寄りすぎて真っ暗だったりで、大人の僕から見てまともに撮れているものはありません。ただ、それでも楽しめているならいいのかな、と思います。
興味があるものにレンズを向け、シャッターを切る。これだけでも楽しめるのが、カメラというハードです。

撮りたいものを見つけ、その被写体をうまく撮るためにどうすればいいか、をこれからムスコと楽しく探していけたらなと思います。カメラに興味が無くなるかもしれませんが、そのときはそのときですね。

この価格帯で売り出せる凄さ

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僕は日頃、電気製品の開発をしているわけですが、2,000円という価格で液晶・カメラモジュール・カードスロット・スピーカを備えた製品を売れるって、凄いことなんですよ。

使われなくなった低性能のデバイス在庫を、安値で引き取って作っているんでしょうかね。子ども用というていなら高性能は要らないし、うまい利用方法だと思います。

Amazonには類似の機能をもったトイカメラが散乱していて、おそらくガワだけ変えて中身が同じものでしょう。白牌に貼牌でしたか。中国ではブランドが書き込めるノーブランドのガワ(白牌)が売られており、それにブランドを貼り付けて(貼牌)世に流す、と。これで中身の量産効果を増やして、これもまた低価格に効いているのかもしれません。

しっかりしたハード面の設計

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このカメラ、意外とハード面の設計がしっかりしておるのも感心ポイントです。

具体的には…

  • 外観にシャープエッジ(顕著なバリ・部品段差など)がない
  • 射出成形の外観不良をシボで消し込んでいる
  • 剛性感がある

子供用のおもちゃは、上の3つをきちんとしていないものが時折見られます。ファミレスで貰えるおもちゃなんかは顕著で、バリがひどかったりペラペラしたような作りをしてるんですよね。そういったおもちゃは、すぐに使われなくなります。子供も子供なりに、良し悪しが分かるのでしょう。

その点、このカメラは稜線は大きめのRを付けられていますし、液晶も周囲土手から控えており、強く握っても変形しない程度の剛性感があります。成形によるヒケやウェルドラインはありますが、粗めのシボでテカらないようにしてあるので、そこまで目立ちません。良き配慮です。

ストラップがちょいと残念

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全体的に満足しているものの、付属のストラップには2つ難点があります。

長さを調整できないのが1つ。もう1つが本体側のストラップホールに通すヒモと首にかける側のヒモの接続部がチャチく、カメラを引っ掛けた時に容易に壊れてしまった点です。

というわけで、新しいストラップを探しています。。

まとめ

トイカメラを買ったよ、というお話をしました。

ホント今の時代は、質のいいガジェットが安く手に入りますね。ユーザーとしてはありがたい一方で、製造業やってる身としては恐ろしさを感じます。

いまのところ、ムスコはこのカメラを気に入っていて、頻繁に触ってくれています。プレゼントした側としては喜ばしい限りです。このまま、沼にはまらない程度にカメラ趣味に育つと僕としては仲間が増えて嬉しいですね。

今後、このカメラが何を写していくのか、楽しみに見守っていこうと思います。

<追記>作例

どんな写真が撮れるか気になる方もいるかと思うので、このカメラで撮った写真を載せておきます。

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画角は望遠寄りで、スマホに慣れてるとかなり狭いです。よく使っている、APS-Cの55mmよりも遠い印象。
AFなんて贅沢なものはなく、パンフォーカスです。
この写真は1.3M(130万画素)サイズで撮ってます。最大で3M(300万画素)まで対応しているようです。

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当然ですがあまり寄れません。

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プリセットのフィルターが用意されていて、こんなモノクロ写真も撮れます。画の粗さも相まって、昔の写真みたいで味がありますね。

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こういうフレームを適用することも可能。

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ムスコが撮ったであろうアンパンマン。

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ムスコが撮ったであろうコメダ珈琲の本棚。

あと液晶ですが、視野角が狭いしチラツキます。価格を考えれば当然ですが、購入を検討されている方は念頭に置いてください。

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