欲しかったのは知識でも技術でもない。美に関するセンスだ。
昨年始めた日ペンのボールペン習字講座、地道に続けていまして遂に最終課題をやり終えました。
日ペンのボールペン習字講座を2週間終えての感想 - WICの中から
文字の移り変わりはこんな感じです。ちょっと行書のテイストが輸入されました。
最後の方飛んでしまったけど、ペン字始めてからの字の移り変わりです。 pic.twitter.com/XmNwQC6c88
— t_emcee@忙しさ★★★★★ (@t_emcee) February 19, 2023
添削課題の点数は第一回63点から第12回85点まで伸びました。
ボールペン習字の効果について
文字単品の質は確実に上がりました。冒頭に貼ったTwitterの例だと、癖の範疇の変化と感じるかもしれません。しかし日常のちょっとした書き文字、特に丁寧に書こうと心がけていない状態での文字の質が上がってるんですよね。筆の運びを意識したり、長さや留はねをそろえてみたり、美しく見える方策が分かったからでしょうね。
テクニカル面ではまだまだなところも多いし、文章や手紙になってくると中心がブレたりと未熟なところもままあります。それでも美がどこに宿るかを考え、その一例を知れたことは支払った対価に十分足るものだったかと思います。
文字以外にも広めたい美の考え
文字からちょっと離れまして。設計と製図に関する美を考えるようになりました。
設計についての美は各部品の形状が全て理屈で繋がっていること。無駄に細かい寸法とせず分かりやすい寸法とすることでしょうか。他の人から見ても設計思想が明らかな設計は、美しくあり優れたものでしょう。また検討している本人にとっても、整った形状・寸法は設計検討の難易度と質を改善してくれるものと思います。
製図の美は寸法や注記が整っており、レイアウト含め必要な仕様が明確かつ簡潔に描かれていることでしょうかね。3Dモデルが主体な世の中ですが細かい仕様はやはり図面が神様であり、その良否は細部の配慮で決まった来るものです。
詰まるところ美とは他との関連性や繋がり、一定の法則、簡潔さに見えてくるのかなと。
余談ですが、ちょこちょこ耳目に触れる3D図面は大抵見にくかったり、整えようとすると2Dに比べて手間がかかるので自分は苦手だったりします。
ほかボールペン習字への感想
- 課題提出の切手代はもって欲しかった。封筒に切手貼るの面倒なので。
- 後半の教材は物量が多い。美子ちゃんが言う1日20分では到底終わらない。
- 先生の字がガチでうまい。
- ペンの光に載ってる人たちの字もガチでうまい。
- 行書がレベル高すぎて追いつけず。連綿は高度過ぎて使える気がしない。。
- 課題を出して返ってくるまでが意外と長い。
まとめ
ボールペン習字講座をやりきりました。
同じことを半年以上継続したのは久しぶりでした。文字は美醜を気にしなければ誰でも書けるので何かのスキルが伸びた実感はないのですが、それでも自分の中で教養が育まれた感触があり、つまるところ満足しています。
移り変わりの激しい世の中にあって実用的なスキルの焼き直しが奨励される今日この頃、あえて教養面に振ったスキルを伸ばしてみるのも面白く、人生を豊かにしてくれるのではと思う今日この頃です。
最後に、アフィでも何でもないリンクだけ貼っておきます。