3DプリンターでEマウントのボディキャップを作りました。Stlは下記にアップしています。
Camera body cap for Sony E-mount by t_emcee - Thingiverse
以下、作るに至った経緯と、作り方について書きます。 経緯は茶番なので、作り方だけ参考にしたい方は目次から飛んでください。
ドライボックスに入らない…
今年はじめにレンズが生え、3Dプリンタを買ったことでフィラメントが咲きました。
湿度に弱いこれらの物を守るため、ついにドライボックスを買うに至ったわけですが。
フィラメントが入らない!
体積的には大丈夫なものの、パズルが成り立ってなかったわけです。
カメラとレンズを分けて入れれば入りそうなものですが、α6000のキットレンズはボディキャップとリアキャップが付属されてないのです。
公式から買うと600円ほど、ちょっともったいないなと悩んでいたところ、カワヅ(@necobut)さんからナイスな提案が届きます。
3Dプリント…
— カワヅ (@necobut) July 6, 2019
そうか、その手があったか!
ボディキャップのモデリング
ボディキャップのモデリング自体は、非常に簡単です。レンズの構造をそのまま持ってくればいいのです。
円形なのでノギスで楽に、かつ正確に測定できます。
完全コピーすればOKですが、何となくここは大切そうだなと思った寸法は下記の寸法です。マウントからツメのばね圧がかかるところと、各種の径。これらは位置を決めに行くところ、及び他の部品とぶつかるかも、という寸法です。図面持ってるわけでもないし、カメラ側の寸法を測ってないので完全なる推測ですが。
ツメの位置は大きく破綻していなければそれほど重要じゃないかなと思います。3つの爪のどこかが壁に当たればキャップの回転は止まりますし、そのときに3つの爪が多少なりとも引っかかっておけばOKです。
ボディキャップは光学的なことを保証しなくていいので、相手の位置決めとか意識しなくても、そこそこ成り立ちます。レンズを設計するなら、きちんと本体側の寸法をさらって、本物のレンズの寸法と照らし合わせて、どこで寸法が決まっているかとかを考える必要がありそうです。ちょっとハードルが高いですね。図面があれば、寸法の入れ方でそれがわかるので、二次元図面はとても有用なのです。
モデリング自体は特筆すべき事はありません。スケッチで円を書いて、押し出しをいくつかすれば完成です。指掛かりの外周ギザギザはパターンで作成。
最後は文字を彫って完成です。文字入れ無いと、どこが上かわからないですからね。
造形、そして出来上がり
今回の造形はトラブルが多くて、3Dプリンターに対する知見が向上しました。また、別の記事でまとめます。
何度かの失敗を乗り越えて、出来上がった造形物がボディに取り付いたときは「おぉっ!」ってなりますね。
ちなみに、この時点では「Eマウント」の文字を入れ忘れてました。
で、当初の目的であるドライボックスへの収納はというと、この通り!
無事にフィラメントとレンズを格納できました。
3Dプリンターはいいぞ
あれが欲しいな、と思ったら(簡単なものなら)すぐに作れる。3Dプリンター、一家に一台あると便利ですね。
Fusion360の本も買ったことだし、色々モデリングしてプリントして、いろいろ遊んでいきます。
ノギスはミツトヨ。
こんな記事も書いています。