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二月の勝者を読んで中学受験への覚悟を知る

「がんばれ受験生」と書かれたポスターが僕の目に入る程に目立つようになった2月のはじめのこと。そうか2月は受験シーズンだったな。

そんな折にマンガワンアプリで無料公開されたのが、中学受験を塾講師の立場から描いた「二月の勝者」です。

僕自身は中学受験という文化が無い田舎の出身なので、参考までにと読み始めてみました。読み進めていく毎にドラスティックな物語の進行に付随して中学受験の情報やそれにまつわるトラブルが紹介されます。「中学受験やるやらを話し合うためにも嫁さんも読んでおくべきだな」との結論に至り、紙の本で購入しなおす運びとなりました。

中学受験、我が家も子が小学生になったので薄々と意識するようになっていまして、断片的な情報は仕入れていました。例えば多額の塾費用とかSAPIXとか、近い場所でも意外と色々な中学があるとか、学校の勉強だけでは解けない問題が出るとか...。
そうした情報面では既知のものがそれなりにあった一方で、新たに気づかされたのが親子とものメンタル面での課題です。

  • 精神的に未熟な小学生が受験するということ
  • それを支える親の覚悟

"小学生"の受験

多くの人がそうであるように僕も高校受験、大学受験を通ってきており受験生の身分を経験しています。ただ高校受験は普通に学校の勉強していれば受かるところでしたし、大学受験は背伸びをしましたが高校3年生だったので精神的にもそれなりに強くなっていました。
中学受験はここが違うのです。

小学生はまだ心身ともに発展途中。反抗期前で親にも甘えたいし娯楽にも強く惹かれます。自分の将来を見据えて、なんて進んだ考えを自分から持つ子も稀ではないでしょうか。

そうした小学生たちに、いかに受験を自分事と認識させるか。ここに1つ難しさがあるように読めました。

親の覚悟

子にとって勉強が何よりも好きであればよいのですが、大体はそうじゃないですよね。

好きなことを我慢して長時間の勉強に挑み、模試では順位をつけられ合格率を明示される。受験生はメンタル的にもハードです。そんな我が子の心身の健康を保ち受験終了まで支えきるのは親にとっても相当な覚悟が必要になるでしょう。

毎日の育児家事と年々責任と業務量が増える仕事でもキャパが溢れている僕です。これらに加えて受験につれてピリつきがちな家庭内を凪状態へと維持するには相応な覚悟が必要になると考えています。

メンタル面以外にも学校の情報収集や訪問、送り迎えや受験日近傍のスケジュール作成、、と親の出番も多いです。無論、年100万を超える塾費用の負担も、ですね。

まとめ

二月の勝者を読んで中学受験に臨むうえで必要な覚悟を知りました。

中学受験するのかな、するんだろうな。くらいの意識の低さだったのですが、みんな本気ですよね。将来に影響しますし、受験という競争ですし。

費用面含めた負担の大きさについて中学受験を疑問視する向きもあると思います。昨今は親の環境によりけりで競争の土俵にも上がれないなど行き過ぎている様子は僕も感じています。是正していかないと、お金が無いのに子供産むと可哀想、からの少子化の進行に繋がるとも。

一方でミクロに親の視点になると、それでも子供には出来る限り良い人生を送ってもらいたいんですよ。良い人生には良い環境、人間関係から成り立ち、それらは良い学校からの方が得られる可能性が高いんですよね。また良い学校は将来取れる選択肢の多さにもつながります。

そんなことで悶々としつつ、自分の身の回りのリアルな中学情報も仕入れていかないとなぁと感じ入る今日この頃です。