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公文式との付き合い方、子供教育への悩み

ムスコが公文に通いだして一年になります。

この一年は軽いハイキングレベルの山谷はありつつも、概ね順調に進みました。特に国語が好きなムスコはひらがなから3年生レベルの漢字までを突き進み3学年先が見えてくるほど進んでいます。新しい字を覚え、それを得意げに書くムスコ。彼にとって公文式は自信の源であり知識の探索先であり、とにかくポジティブなものでした。

が、順調に進み続けると壁にぶち当たるものです。彼は国語・算数ともに壁にぶち当たってしまいました。教室での枚数は進まず、家での宿題分も時間がかかるようになりました。泣きながら課題に向かっている姿は流石に可哀想で、手を貸して何とかこなしている状況は果たして正しいのかと、僕自身も考えさせられる段階になりました。勉強が嫌いになりそうで怖いし、この状態で勉強になっているかも疑問です。付きっ切りで長時間教える僕自身の時間も、ちょっとキツイ。

そんなわけで問題を簡単なものにして貰うと、今度はすぐに終わってしまいます。満点。余裕の表情。ムスコの精神衛生面からすると良いことなんでしょうが、今度は学習としてこれで良いのか疑問になるわけです。出来ることを何度やって出来ても進歩はありません。勉強はやはり分からないことを知るから意味があるわけで、僕としては少しでもいいから未知の領域へ足を踏み入れて欲しい。欲を言うと1日5枚分は未知の領域を冒険して、何とかこなしてほしいのです。

大人の僕からすると、公文の問題にはきちんと解き方が提示されているので、丁寧に文章を読み丁寧に問題に対処すれば時間はかかっても理解できるものに見えます。ただ丁寧に...これがムスコには大変難しいようなのですよね。それが個性なのか、年頃なのかは分からないですが、いわゆる銀の弾丸を求めがちなのです。結果だけを追い求める人がどうなるかを教えるためにジョジョ63巻を見せてみましたが、本人はしっくりしないようでお気に入りのドラえもんコミックに戻ってしまいました。「あーあ、僕もドラえもんに会いたいよー」

結局いまも様子を見て悩みつつ、それなりの難易度を一緒に進めています。公文式を巡るこれから先の一年はハイキングではなく富士登山くらいの厳しさになる予感があります。さらに年を重ねていくと中学受験、高校受験、大学受験が見えてくるわけで、そこに向けて勉強強度もどんどんインフレしていくんだろうな。

人と比べることないよー、のんびりやっていけばいいよー、と言って励ましてやりたい。追い立てられるようなストレスと無縁な小学校生活を送ってほしい。この思いは本物です。一方で、学校の学習速度は速く、それなりの速さで進めて欲しい。勉強をする習慣を身に着け、勉強のやり方を覚えて欲しい。多少の困難を乗り越える胆力を育み努力の後に成果を得る経験をして欲しい。そんな体育会系な思いもあります。アンチノミーですね。世の中の親御さんも皆、こういう悩みと向き合って戦ってるんでしょうねー。大変だ。