表題の通り、α7IIIっぽいカメラをFusion360でモデリングしました。
3Dデータ(stl)はThingiverseに上げてみました。モデルは塊なので3Dプリンタで出力するとすさまじく材料を消費すると思われます。そのままの出力はオススメしません。 www.thingiverse.com
Step欲しい!って人はTwitterで教えてください。生データは、かなり雑なモデルのつくり方してるから恥ずかしい。。。
本題は以上ですが、結構しんどいモデリングだったので、もうちょい書かせてください。
なんでこんなモデリングをしたのか、どうモデリングしていったのか、どこら辺を妥協したのか、を語っていきたいと思います。
なんでこんなモデリングをしたのか
α7IIIへの羨望と、Fusion360で複雑な形状をチャレンジしたかったから、です。
α7III、人気ですよね。
- 高速かつ正確なAF (瞳AFの評判が凄くいい)
- 前世代から大型化したバッテリ
- 上位機種と同等の操作性
- 高感度と画質を高レベルで両立
- 上記を低価格で実現(※カメラおじさんの価値観基準)
そんなわけで僕の周りのカメラおじさんたちは、手元のカメラを売りに出して続々と乗り換えているのですが、僕は相変わらずα6000使いです。欲しいんですけどね、レンズまで見据えると、ちょっとね。。。
フルサイズへの憧れとか周りの人たちとのお小遣い格差で嫉妬に狂いそうになったので、モデリングして気を落ち着かせることにしました。
Fusion360でどこまで形状作れるか、試してみたいと思ってましたしね。
モデリング手法
公式から3寸法(縦x横x奥行)を取得し、その寸法に合わせて6面写真を設置。それを元にトレースしていくという、正当かつ狂気のモデリングです。
押し出しが出来れば大体の形状は作れるので、みんなチャレンジしてみるといいと思います。
ちなみに、総スケッチ数が106なので、コマンド数的には300前後くらいですかね。
Fusion360でスケッチを作り形状を押し出す - WICの中から
妥協したところ
挙げていけばキリがないので、抜粋。
正確な寸法
写真を元にトレースすると、遠近差の影響をモロに受けます。寸法精度なんてお察しです。R形状などは、アドリブ設定なので、現物と大きく違ってるはずです。
3D曲面なところ
グリップ周りとかの、写真では寸法関係が良く分からない形状ですね。押し出しで作れない形状でもあります。
面張りボディカットでそれとなく作りました。
Fusion360で面張りしてボディをカットする - WICの中から
ダイヤルのローレット
モードダイヤルの綾目ローレットの再現を断念しました。(この図、ローレット以外にも妥協とミスが見て取れます)
Fusion360でも「サーフェスにスケッチ投影」→「スイープカット」→「パターン回転」で綾目を作れるとは思います。
ただしFusion360で、そういう凝ったことをやろうとすると操作性や動作がストレスフルです。この辺りはハイエンドCADと明確に性能差があると感じました。
ホットシュー、インターフェースのカバー
存在忘れてました。外付けフラッシュとか使わないからホットシューに意識が行かないんですよねー。カバー?写真だと良く見えないんですよ。
まとめと、次のアクション
Fusion360でのモデリング勉強がてらやってみましたが、思いのほかハマるところが多かったです。サーフェスの取り扱いはもちろん、普通にスケッチを行うだけでも、外部参照の取りやすさ、分かりやすさとか、拘束の直観性はイマイチで、結構ストレスが溜まりました。スケッチ性はCreoとは比較にならず、ボディの取り扱いもNXの自由度には程遠い、ですね。
ただ、それでも欲しい形状を実現する機能はそろっています。無料で使えるCADでここまで形状が作れるってだけで、凄いことですよ。
直近もアップデートありましたが、この調子で機能改善・追加を行っていくと、モデリングに関してはハイエンドCADに追い付く日が来るかもしれないですね。
で、そうそう。次のアクションです。
液晶のサイズ感が手持ちのラズパイディスプレイと同じような感じだったので、ラズパイケースっぽくしたいんですよね。
カメラをイメージセンサー部にもっていって。なんならレリーズにタクトスイッチ入れてみたりなんかもして。カメラっぽい挙動させられれば完璧です。
設計とモデリングは3時間くらいあればできると思うんですが、ソフトと電気が課題ですかね。まぁ、ぼちぼちやっていきます。
こんな記事も書いています。
temcee.hatenablog.com
モデリング効率化のTips、随時追加していきます。
temcee.hatenablog.com
サーフェス使うとテクった感じが出るのでオススメです。
temcee.hatenablog.com 押し出しは基本。