WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

僕アラサー、最近仕事が面白い

表題の通りです。

現在の業務状態は控え目に言って破滅間近だったりします。チームのみんなは、それぞれ処理できるか怪しいレベルの爆弾を抱えてて、破綻するかどうかって話題が毎日のようにあがります。かくいう僕も、CAD上でしか存在出来ない危うい部品を現世に顕在化出来ないものかと、ひたすら格闘しているような状態です。軽く炎上してるレベルですね。

この状況で精神的に余裕をもって仕事に取り組めているのは、自分でも驚きです。過去の炎上案件を思い出してみると、どの時期も心身ともに極限まで追いつめられて軽口叩く余裕すらありませんでした。今の仕事はなぜ面白いのか、その理由を掘り下げてみました。

仕事の進め方が分かるということ

こんな状況でも楽しんで仕事が出来る理由として、今までの経験が生きているのが大きいです。どんな大変な仕事も進め方の骨子は一緒です。問題を切り分けてそれぞれに対して解決のためのストーリーを描き、そのための手順を作業レベルまで細分化する。これだけです。

これがそれなりに出来るようになるまでに、僕は数年もの社会経験が必要でした。これが早いのか遅いのかはさておき、このスキームに慣れてくるとやるべき事が明確になり、作業に没頭出来るようになります。集中した時間を過ごせるのは良いものです。

慣れていないということ

実は今のお仕事、初なところが多いんですよね。メカ設計という点は共通ですが、体験した事の無い製品・機構の担当となっており、分からない事がガンガン聞けます。これは2つの良い事があります。

1つは学びが多いという事です。知らない知識を増やすというのは楽しいです。この点、周りの人に聞くだけでなくネットや本からも新しい知識を得て、仕事にフィードバックしていってます。そろそろ中堅社会人なので「成長!成長!」と勢いづく年齢ではないですが、若手時代を思い起こさせる程、知識の蓄積を楽しんでいます。

2つ目は、プレッシャーが少ないことですね。周りからの期待はあるわけですが、自分で自分に対して「まー初めてだからね」と言い訳出来る余地があり、のびのびと検討を進められています。このスタンスは職業人としてどうなのかと疑問を持つ事もありますが、ガチガチのプレッシャーの中で固まるよりも自由に動いてちょこちょこ他の人から意見をいただく方が仕事の進みも早いように思います。

チームが明るいということ

最終的にはここに落ち着きます。チームの雰囲気がいいんですよね。これが何よりも大きいです。この空気がチームリーダーの努力で作られているのか、はたまた口数の多いベテランによる物なのか、会社の文化によるものなのか、その点は分かりません。

ただ、明るいチームで働く方が変な所でエネルギーを使わなくて良いです。世間話の多いチームは生産性が高い、とネットのどこかで見かけた事があります。科学的・統計的な根拠を持ってはいませんが、体感的にその主張は理解出来ます。

終わりに

仕事はお金を貰うためにするもの。でもやるからには、楽しくやれた方が良いですよね。

チームの雰囲気や、与えられる仕事内容については個人の裁量だけで何ともならない所があるかと思います。となると、仕事の仕方を出来るだけ早く覚えること、これが仕事を楽しくするために個人が出来ることなんでしょうね。

本格的な炎上になってくるとこんな軽口を叩けなくなるかもしれません。その日が来るまで、もうしばらく今の楽しさに忙殺されていようと思います。

 

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仕事を細分化するというのは、ある種きっちりとアウトプットを定める事でもあります。

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