ブギーボード、メカ設計やる人にとってはメチャ便利なんですよ。気軽に描き捨てられてゴミも出ないので、ちょろっとポンチ絵を描いて人にアイデアや構造を説明する時に重宝していました。
ただ一定回数の画面消去を行うと電池切れで使えなくなる欠点がありまして、ついに自分のブギーボードも天寿を全うしてしまいました。
そんなわけで蘇生オペの開始です。
ボタン電池CR2025を置き換えてやれば復活するとのこと。
ちゃちゃっと交換しようとしたわけですが、接点部と電池にカシメ?いや溶接か?とにかくメカニカルな固定がなされているではないですか。
しょうがないので固定箇所を無理やり引き剥がしていきます。接点板金をグネグネに変形させてたどり着いた裏面も、当然のように固定されてます。外した電池にはくっきりと3点の固定痕がついています。電池切れたら新しいの買ってほしいからって、ここまでやるのか…。
新しい電池の周囲に絶縁用のカプトンを貼って、もとの位置に収めます。板金がグネグネなので、とても座りが悪いです。テープで固定の補助とします。
最後はカバーをつけ直し、ネジを締めてシートを貼り直して修理完了。
電池箇所の製造工程の考察
先に接点板金を実装しちゃうと裏面側の固定ができません。 先に電池に対して両方の接点板金を溶接しちゃうと、基板に実装する時にランドと位置が合いません。(溶接治具の精度を高めて、ランド広めにして実装ズレを大きめに許容できれば可、ですが。)
そこれへんを考えると、こんな感じで作っているのかなと思います。
めんどくさそうですね。
他の部品とかはリフローで実装してると思うんですが、電池の部分だけマニュアルでしょうかね。リフローのラインとは別の場所、溶接設備があるラインでやってるのかなと思います。工程費用で結構持っていかれそうですが、、それでも電池を交換させたくなかったんですかね。
まとめ
ブギーボードの電池交換やったよ、ってお話でした。
今ではキングジムもブギーボードを出していて、こちらは電池交換できるみたいです。ユーザー目線で考えれば、そうなりますよね。で、自分が使っているIMPROV electronics社のものはAmazonで検索してもヒットしません…そうなりますよね…。
ユーザーのことを考えない製品は生き残れない。当たり前ですが、改めて考えさせられました。