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シェーバーのリチウムイオン電池を捨てる

長らく使っていたパナソニックのシェーバー(ES-LT2A)を買い替えることにしました。

不要になったシェーバーは小物家電で回収。といきたいところですが、リチウムイオン電池を含む製品は電池を取り出す必要があります。マニュアルにもそう書いてあります。

そんなわけで分解です。長く使ったシェーバーなので色々汚いのはご愛敬。いや、お目汚し申し訳ないので、イヤな予感がする人はリターン願います。

まずはソケット部のねじを外すと背中側のカバーが取れます。このシェーバーは水洗い可能な機種なので基板部は簡易的でも防水構造とってると思われますが、ここの部品合わせ部は特に配慮されておらずですね。剃った髭や皮脂が溜まるところではないので、汚れはほとんど水垢でしょうか。

外装カバーはねじ締結無くひっかけ爪でかかってました。個人的に、素人に分解させるならツメよりねじの方が好きです。ツメって慣れてないと壊しそうで、外すの怖いんですよね。まぁ捨てる時くらいしか分解しないので壊されるのも止む無し、な設計思想なのかもしれません。ねじは少ないに越したことないですしね。

ネジ6個外したら電池が御開帳です。白いカバーにはパッキンが一周していて、ここが防水部になっているようですね。 3D平面での止水は厄介なものですが、このくらいのサイズ感の物ならツブシ量を多めに設定して、ねじの軸力で封止しきれるのかもですね。もしくは、IPX7以上の浸水に耐えるような思想ではないのかもしれません。

無事にリチウムイオン電池を取り出し、絶縁しておきます。感電すると怖いですからね。昔、静電防止バンドを付けずにESD試験をやっていて、15kVくらいの気中放電を受けてから電気には恐れを抱いています。周りにはキャパシタからの感電でツメが吹っ飛んだとか、真偽はともかく感電の話はよくあるので、電気は慎重に扱わないとですね。

電池の裏には基板があり、電池とまとめて防水していますね。

完璧に見える防水ですが、ソケット部分は金属棒2本が、はんだか溶着かはちゃんと見てないのですが、とにかく防水っぽくはない感じで固定されていました。恐らく意地悪してソケット部から放水すると、水が浸入する構造でしょうね。ES-LT2AのスペックにはIPX4とかIPX7の記載が見つからないので、まぁそういうことなんでしょう。水洗いをするのは主にヘッドの刃の部分なので、ソケット部は通常の使い方なら大丈夫、という判断かもしれません。

ただ後継のES-LT6PはHP上でIPX7の記載があったので、ここら辺改良したのかもしれないですね。

まとめ

シェーバーのリチウムイオン電池を回収しました。

絶縁したリチウムイオン電池は自治体の回収箱へ格納しました。出所の確かな製品は、電池にきちんとリサイクルマークが入っているのが良いですね。きちんと分解できるような構造にしてくれているのも良いです。

昨今は至る所にリチウムイオン電池が使われているのですが、その一方で捨てるの滅茶苦茶めんどくさいのですよね。特に怪しいメーカーの電池はマークが無いので回収先が無かったり、かといって放置していると膨れてきて破裂しそうになったりで、なかなかに厄介です。正規品でも膨らんでたら回収NGですしね。初代PSPの電池とかは膨らんじゃっていて、金属製の箱に入れたまま放置されてたりします。日常に潜む恐怖ってやつです。

世間的には環境配慮への機運が高まっていて、交換する権利ってことで電池の交換性とかがフィーチャーされるようになってきました。ここらへんで全体的にリチウムイオン電池への構造的なアクセス性の改善や、回収へのハードルを下げるような動きがあれば、いちユーザーとしてはありがたいですね。いち設計者としては面倒ではあるのですが、面倒があるから仕事ができ、お賃金が貰えるということにしておきます。

シェーバーは色々試しましたが、ラムダッシュが日本人の肌には一番合うと思ってます。