WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

「あ、そうですか・・・」が増えてきた件

僕自身はプログラマではないけれど、一部とても共感できる増田があったので紹介です。

anond.hatelabo.jp

プログラマユニークな内容もありつつ、「正直もういいす」「あ、そうですか・・・」ってところですよ。この枯れた思考、自分の普段の業務でも顔をのぞかせます。主に下記の状況に陥った時に多いですね。

  • 自分より上の立場の人とのコンフリクト
  • 主張が強い人とのコンフリクト
  • プロジェクトに大して影響無い案件での議論

30前の時は自分が正しいと思ったことは譲りませんでした。議論の行く末も、事の大小に関わらず頑張って追っていました。

思考が枯れていくのは、やっぱり体力気力が落ちていくのが一因なのかなぁとも思います。運動不足もあり、心身ともに戦っていくものではなくなっていく感じが、たしかにあります。

一方で、ほんとにそれだけなのかな、とも。

経験を積むことで自分の方法だけが唯一絶対の解ではないし、間違えていることもあると認識するようになることもまた、自分の意見への固執と他者とのコンフリクトを 避ける思考につながっているのかなと感じることも多々あります。

また、家庭環境の変化も大きいです。若かりし頃はプライベートは心身の回復時間であり、勉強によるスキルアップの時間でありました。が、家庭を持ち、プライベートの実績イベントをこなしていくと、プライベートでも相応に労力を消費することになります。仕事よりもプライベートのほうが労力を要する案件も、珍しくないですよねっと。まぁ、この件については前述の体力気力の低下と同じく、ようは疲れており消耗を避けるムーブになってくるって結果に繫がるわけですが。

あとは、単純に同じことを続けていく中で避けられない「飽き」もあるのかなと。毎度おなじことをやるわけじゃないし、年をとったらそれなりにヘヴィな部品を割り当てられるわけですが、メカの課題を突き詰めていくと「現場のプロセス」「お金」「時間」「空間」あたりに根本が収束されていくんです。で、ここらをどうにかしようとするとコミュニケーションなわけですよ。
毎度毎度、現場の様子を見たり、現場で使っている設備や作業員への教示具合を確認したり、問題解決するために必要なお金・時間をひねり出せないか相談したり、空間を取り合って同僚とバトったり。そういうやり取りに飽きを感じてしまうのは、あるかなと。

思考の枯れを認識して以降、新しいことをやりたいなという思いがある一方で、今まで築き上げた知見・スキルが活用できない場に行くのはもったいないとの思いもあり。

孔子の言葉に四十にして惑わず、って言葉がありますが、四十歳で生き方に迷いがなくなるってスゲェ事だなとヒシヒシ感じる今日このごろです。自分は四十歳までもう少し猶予はあるけど、果たしてその域に達することが出来るかどうか…。