今年は色々銘柄を調べているので、頭の整理を兼ねて調べたことをブログに残します。
今回は【1450】田中建設工業を調べてみました。
何故この銘柄に注目したのか
- PER10倍以下
- 悪くない配当利回り(3.5%)
- 高いROA/ROE (建設業で上位)
引用しておいてなんですがROAがROEより高いのおかしいですね、使ってる数値が違うのでしょうか?
事業内容
解体専門の建設業さんです。
営業、施工管理や安全管理に注力して施工自体は協力会社が行うビジネスモデル。
元受け率が高く、これが高い営業利益率に繋がっているようです。
業績・財務
業績。売上、利益はは凹凸が結構ありつつ右肩成長路線ですね。コロナ禍のダメージは有りつつも利益は確保していて、この辺りは施工を自分で抱えない強みでしょうかね。
24年度は減収。決算資料見ると人出不足や資材高騰によるプロジェクトの計画変更、工期見直しなど顧客都合な感じです。一方で工事大型化や採用難による人件費減により利益面では有利になり増益だそうで。採用が低調なのはネガティブな感じもしますが。設備投資しないぶん、人と売上が比例する感じがしますよね。
受注伸びつつも完工減で受注残は豊富そう。受注積み上げに注力するのはよいけど、完工も伸ばして欲しい感はあります。
財務。資産は順調に伸びてますね。有利子負債なく、主な負債は工事未払金。手元の現金だけで負債全て賄える感じで健全な印象。
CF。営業CFが凹凸激しいですね。こうなる主な要因は売上債権の増減で、受ける案件が大型なので工期も長くなり、お金が入ってくるまで時間がかかるんでしょうね。とはいえ運転資金は手元の現金で賄えてそうなので健全と言っていいのではないでしょうか
重機など持ってないことから投資はほぼ行っておらず。財務CF見ると短期借入しては期内に概ね返済していて配当金ぶんのマイナスがあるくらいですか。配当性向も30%程度なので長期的には現金が溜まっていきそうですね。
まとめ
営業利益率もROAも高く、財務状況も良くで印象が良いですね。ただ今後資産が増えていくと必然的にROAは減っていくし、推移もその傾向がみられるのがちょいと気になるところですね。現金が溜まって来たときに還元に振るのか成長に向けて投資するのか、単に貯めておくのか。
PERは8.84倍、PBRは1.39。直近成長が陰っているのが嫌気されているのか、評価は低めな印象です。売り上げを伸ばすには人を増やさないといけないけど、採用が低調なのもネガティブ。中期計画通りに採用を増やせるのかはウォッチしていきたいですね。会社情報だと平均年収で700万くらいと低くない印象ですが、採用改善のために賃上げとかもあるのかな?など。
そんなこんなで気になる箇所もちょこちょこありつつ、目に見える数字は優秀な感じですか。市場では非常に不人気で出来高も極小ではありますが、そんなに悪くないのではという気がしています。
ここまで述べてきたことはあくまで貧弱一般人の僕の見解なので、実際に投資を考えている方はご自分で調査・解析を行い自身の判断の元で行ってくださいね。