WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

過去の暴落時の自分を振り返る

先週の金曜は日経平均が2000円以上下落するショッキングな相場でした。下落率でも5.8%と、コロナショック以来久々のキツイ下げでしたね。とはいえ下落率では歴代日経下落率ランキングのTOP20に入らないレベルで、様々なショックを乗り越えてきたおじさん達によるマウンティングが捗っています。特に下落率ランキングに多数ランクしているリーマンショックおじさんの熱は高めですね。

僕もマウンティングしたいのですが、あまりに手酷くやられているので何も言えないです。

月曜も食らうのが確定しているので苦しくて投資指針を曲げそうになっているわけですが、ここらへんで過去の暴落に対してその時の自分が何を考えていたのか振り返ってみようと思います。

リーマンショック


2008年末の日記から抜粋

このころは投資を始めて1年くらいでしたかね。サブプライムローン問題が公になる前まではいざなみ景気とか言われて長期的に景気が拡大していました。当時は僕の経験が浅かったのと今ほど情報源も豊富ではなかったのでマクロ市況はほぼ見ておらず、右も左も分からないまま日々でてくる世界連鎖で起こる信用収縮と倒産のニュースに震えて絶望していました。就活も控えていて研究もうまくいっていなかったのでメンヘラ気味でしたね。

トレード履歴付けてないので保有銘柄は不明ですが、リーマンを機に健康コーポレーション(現RIZAP)を手放したことは覚えています。あと、このころはポイント(現アダストリア)やアローズなど当時の大学生が好きそうなアパレルを買ってました。PER/PBRは参考程度に見てましたが、自分の軸を持っておらず割安割高は感覚的なものだったので狼狽売りしたり、逆にちょっと上がると買いに向かえなかったり、ありがちな行動をしていましたね。

東日本大震災

リーマンショック後、政権が民主党に移り冴えない景気と株価が続いていました。僕はというとリーマンショックの後遺症で強めに買いにいけなくなっていたものの、株は続けていました。FXもこの時期に始めていて地震を感じて円売りしたところ逆に進んだ記憶があります。あとは最初の下げに逆貼りして食らってますね。ここで買いに向かったのはリーマンショックで買えなかった記憶があったからです。

このころは仕事が忙しかったのでマクロも銘柄もきちんと見れておらず、大学時代と同じように身近なアパレルとかを買っていました。

民主党時代はとにかく景気が悪いし、そのこと自体を問題視していない空気感があり、他国の指標が上げても日本株は上がらず、下げる時は倍下げるみたいな冴えない動きが延々と続いて地獄でした。

この時の買いが報われるまで2年近くの月日が必要でした。

チャイナショック

このころは私生活がバラバタしていてあまり市場を見れていなかったのが正直なところ。中国の景況感が不味いなかでオムロンを買って、オムロンの中華圏売上が不味くて下方修正+減配でダダ落ちするというムーブをしていました。決算資料とかもきちんと読んでないし、マクロもニュース追う程度なので、まぁ鴨でした。

長年赤字を握り続けていたので、保有株が全て赤字でも耐えられるメンタルになってきてますね。

コロナショック

コロナの時は中国の工場が操業停止で仕事がカオスになりつつ、妻子が入院したうえで子に関しては厳重な防疫体制下での長期付き添いやってたりで、ほんと株どころではなかったです。このころに持っていたのが外国人が無限に売っていたJTと、味の素、あとはIVV(iシェアーズ S&P 500 ETF)あたりですかね。投資への興味が薄くなり、安定した銘柄を長期で持っておこうと決めていた時期でした。そんな状況だったので日々の値動きにはほぼ不感症で、指標が派手に動くのを遠巻きに楽しんでいる感じですかね。

まとめ

主要なショック時の様子を振り返ってみました。上に挙げたショック以外にもBrexitやらトランプ大統領爆誕やら、ちょこちょこ大き目な調整はありましたが今回は除外ということで。

株を始めて日が浅いうちは暴落に対して非常に敏感で、恐怖に駆られて投げ売ったりリバウンド取りに行って駆られたりとやられたい放題でしたね。慣れと現実の忙しさからか後のショックになるほど冷めた感じになっている気がします。相場が気になってしまうなら、現実を忙しくしてやれば良いという事ですね。

今年は投資に力を入れている分、ダメージが大きいですが、いまのところ衝動的な行動は慎めているかなと思います。決算資料を読み込んでビジネスへの理解が深まっているのと、自分の中では悪くない位置で買えていると思っていること、つまりは自分が何をやっているのか理解できているところが大きいのかなと思います。もちろん、暴落への慣れもあると思いますが。

今回の円高に端を発した下落については、コロナのような世界レベルで環境が変わるような災禍に見舞われているわけでもなく、リーマンの時みたいに連鎖で信用不安が起きている状況でもない印象です。日経も年始比で上ですし、まだ慌てる時間って感じではないですかね。何かあるのはこれからかもしれないですが。

これまでのショックで自分が得た教訓は、まっとうな銘柄を持っていれば長期的には報われるということですね。なので自分の投資先が真っ当であるかを確認し続けられていれば、長期的には報われるのではと思っています。

もちろん今売って低い所で買いなおせばいいとの考え方もあります。

ただ一度売ってしまうと、上がるにせよ下がるにせよ買いなおしにくくなるんですよね。それに上がったのを確認して買いを入れたらまた下げて、、といった感じで往復びんたを貰うこともありますし。

また今回の暴落が落ち着いたら、暴落の最中の様子を振り返ってみたいものですね。