WICの中から

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【2928】RIZAPグループを調べてみた

今年は色々銘柄を調べているので、頭の整理を兼ねて調べたことをブログに残します。

今回は【2928】RIZAPグループを調べてみました。

何故この銘柄に注目したのか

  • チョコザップユーザーだから

事業内容

上場企業含む60社以上の子会社を抱えているので細かく挙げるとキリがないのですが、大別するとヘルスケア・美容、ライフスタイル、インベストメントの3つのセグメントに分かれています。

ヘルスケア・美容はコンビニジムchocoZAP(チョコザップ)とパーソナルトレーニングジムRIZAPを中心に、健康と美容に関連する事業ですね。

ライフスタイルはエンタメ、インテリア雑貨、アパレルなどの小売です。主なところは雑貨のBRUNO。インベストメントはその他って感じですか。

売上規模だけで見ると下記通り。23年から24年でヘルスケアが伸びてるのはチョコザップ効果が大きくて、他のセグメントは事業売却したり普通に業績が悪かったり。

業績・財務

健康クッキーを売るところから始まりRIZAPでガツンと当てて色んな会社を買収しながら膨らんでいき、買収した会社の構造改革で苦戦してコロナ禍を何とか乗り切って。22年からチョコザップを開始して異様な速度で拡大して今に至ります。波乱万丈ですね。会社をでかくしよう、そのためにはリスクを取ろうという姿勢がありありと見えるようです。

財務。一貫して自己資本比率は低く直近は利益剰余金もマイナスに。決算短信には「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載が光ります。

資産。現金は130億ほど。有形固定資産が伸びてますが、チョコザップの土地建物や器具類ですかね。

負債と資本。有利子負債が伸びてますね。その他の資本性金融商品は、瀬戸社長の資産管理会社から資本性劣後ローンで借り入れているものです。会社を潰してしまった時に返済されないリスクがある代わりに負債ではなく資本扱いになるそうで、財務の見え方が良くなってますね。重要事象のところにありますが、金融機関からの要請もあったのでしょう。

個人的には100億も貸し出せるお金があるのにリスクを取ってチョコザップに突っ込むのは理解できないですが、創業者って凄いですねと。そういう野心に溢れた人じゃないと会社なんて興せないんでしょうね。

CF。昨年は営業CFもカツカツで大丈夫なの..?でしたが今年は大幅に改善してますね。営業CFが黒になっていれば、投資のコントロールさえミスしなければ会社運営自体は問題ない気がします。有形固定資産の取得も伸びていて、投資意欲は旺盛。先日SONPOからも資金調達の話が出てましたし、今後もガンガン投資していくんでしょうね。

中期計画。26年のチョコザップ会員数が達成するためには2年で150万人くらい増やさないとで、各四半期ごとに20万人弱くらい増やしていく必要がある感じ。今のところ出店数がダイレクトに会員増へ効いてくる感じなので、出店大事ですね。ちなみに、今時点は開店準備しているのを含めて1540店舗とのこと。

あと留意しておきたいのがストックオプション。 四半期黒字化達成が条件のもの(達成済み)のものと、中期計画達成が条件のものとがあります。

ちょっと前に分売からの権利行使コンボで株価が悲惨なことになりました。反省はしているようですが、投資する場合はこういうことをする会社なのだなぁと覚悟しておいた方が良いかなと思います。

まとめ

RIZAPグループについて調べてみました。

ユーザーとしては、チョコザップ良いサービスだと思っています。器具の故障や清掃状況について色々言われますが、自分が元々行っていた公共のスポーツセンターも大差ないレベルでしたし、何なら使い捨てのアルコールペーパーで拭けるので衛生的には良いとも。(自分が行っていたスポーツセンターはスプレー+雑巾拭きだったので。。

故障からの復帰も早くなりましたし、アプリも使えるレベルには改善されてます。あとはチョコカフェを置いてくれれば満足。

投資する目線で見ると、成長性著しく最近は色んな企業とのコラボも増えてサービスとしての格が付いてきたと感じます。 一方で、ヤケクソ気味な優待をばらまいたり退会率の記載に誠実さが感じられなかったり子会社群の一部のどうしようもない感じとか、課題も多いなと。

ここまで述べてきたことはあくまで僕の見解なので、実際に投資を考えている方はご自分で調査・解析を行い自身の判断の元で行ってくださいね。

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