WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

バッファが欲しい

近況を一言で述べるなら「バッファが足りない」に尽きる。

ここでのバッファは完全に【生身の人間】の話で単なる工数問題ではない。

設計した部品の製造に立ち会う人が必要だ。
製造した部品の組み立てにも人が必要だ。
製造したものを評価する人も必要だ。
問題点をフィードバックして設計する人も必要だ。

国すらも別である工場、実験場、オフィスに同時多発的に生身の僕が必要とされる。

多少やりとりの速度が落ちようといくつかはオンラインでこなせるのでは?と思わなくもないが、それはベストではないしベストを尽くさない理由はないだろうという雰囲気を感じる。立ち合いにいけなかったけど何とかなっていたコロナ禍は何だったのか。

加えて同時に、家庭のこともある。昨今のひどい寒暖差で子も体調を崩したりもする。こんなに多くの場所で生身の僕が必要とされるのは自分の人生では始めてだ。人生初のモテ期。嬉しい要素は全くない。

正直なところ製造系の立ち合いも設計すらも、数年くらい経験を積んでいる設計者なら代替できる内容とは思う。社内を見渡せばその程度のスキルを持った人はごろごろいるし、そういう人の中で時間を持て余してゴロゴロしてるのじゃないかという人もいるように思う。僕がどこかのタイミングで倒れるなり去るなりしても、そういう人が僕のポジションに収まり、プロジェクトはつつがなく進行していくのだろうとも。

ただ、そうやって代わりの人がいるなら現時点で0.5人くらいアサインしてくれてもなーと思ってしまうのだ。それが出来ない理由もわかってるさ、予算の都合だ。分かったうえで、もっと良いマネージの仕方があるだろうと思ってしまうくらいにバッファが無い今の環境に疲れている。製造を優先すると設計と評価が。何かを取ると他のものが置き去りになってしまう。誰にも頼めず頼れずの環境はキツイ。

なんだか嫌なポジションに収まってしまったなーと思いつつ、クトゥルフ釣りゲーのDREDGEで自身の正気度を確認しながら、日々を毎日過ごしていくのである。Virtual Engineerになって配信立ち合いとかで許してもらえないかねぇ。いや、そもそも設計者がいないと回らなくなるなら製造技術や品質保証とはいったい..ウゴゴゴ...