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Final Fantasy 7リバースが近年のRPGで一番刺さった

FF7リバースをプレイしていました。

前作のリメイクをリバースの発売直前までプレイしていて「つまらないわけではないけど、さほどでもないなぁ」ってテンションでしてリバースにも期待してなかったのですが、予想に反してめちゃ面白かったです。

面白いゲームを終えると色々語りたくなるのは当然なので、思ったことを色々好き勝手に書いていきます。あからさまなネタバレはしてないつもりですが、あんまり配慮してません。

探索が面白い

今作で最も進化したのが探索要素です。ミッドガルを飛び出しグラスランドからニブルエリアまで6つの広大なマップが用意されており、それぞれに多くの探索やクエスト要素が散りばめられています。

個人的にリメイクがイマイチだったのが探索要素の少なさと、景色の大半がミッドガルのスラムで廃工場という代わり映えのなさだったんですよね。今作はやり過ぎなくらい探索ボリュームがあるし、エリアによって景色も違うのでマップを駆けているだけでも楽しかったです。

エリアごとに特色を持ったチョコボがいるのも良かったですね。ゴンガガはマップの視認性の悪さもあって嫌でしたが、コスモエリアとニブルエリアは秀逸でした。

仲間同士の掛け合いが色々あるのも良かったですね。オープンワールドで著名なゲームは大体が主人公1人、精々ナビ係がついているくらいで旅してるので、大勢でワチャワチャしながら旅するのは新鮮でした。

FF16も探索要素が削がれてたので、スクエニはもう広大なワールドを冒険するようなRPGを作れなくなったのだなぁと思っていたのですが、それが勘違いであると分かってうれしいです。

FF16は物語を完走してもらうために色々と削っている感じがある一方でFF7リバースが遊びに全力振れているのは、やはり原作FF7のストーリーへの強い信頼があるからでしょうかね。

戦闘が面白い

前作に引き続きアクションRPGというには荒いなぁと思うところ―スピードが速く攻撃の追跡の厳しさにより回避できなかったりやターゲットがコロコロ変わり意図通りに攻撃できなかったり―はあるものの、戦闘はプレイしてて楽しかったです。

敵に対し特定の行動をとることでHEAT状態にしてバーストゲージを貯めやすくし、BURSTさせてダメージを稼ぐ。ここら辺はリメイク踏襲です。今作では味方キャラが増えたり、連携アクションが新設されたり、MP消費無しで属性攻撃行えたりというところが新規点ですね。戦略の幅が増えて良かったです。

操作キャラではユフィがお気に入り、単純に強い。遠近/物理魔法切り替えができ、4属性を通常攻撃に付与可能。回避技には無敵が付いているし動作も素早くATBゲージがもりもり溜まるのでアビリティも使い放題。欠点として防御面の薄さはありますが、それにしても恵まれすぎてるくらい優秀なキャラだと思います。自分は「いのり」とか「てきのわざ」とか付けてATBをガンガン使う担当にしていました。

戦闘難易度はADVANCEDにしており、終始緊張感をもってバトルできる感じでちょうど良かったです。ギルガメッシュ関連の最後のイベントだけEASYに調整しました。あれは反則だよ。

ハードも少し試したのですが、タークスにボコボコにされて無理そうな感じでした。斬鉄剣振ってればよかったFF16を少しは見習ってだな。

ミニゲーム色々

ミニゲームは数多くあるのも今作の特徴ですね。カードゲームはシナリオもあって力入れてるのが分かります、プレイングだけでなく色んなコンセプトでデッキ考えられてよく出来ていました。

他のミニゲームに関しては玉石混交というか、まぁまぁ面白かったり難易度がおかしかったり詰まらなかったり、色々です。フープ・デ・チョコボは何とかならなかったの?とかチョコボレースのコースはもうちょっとマリカーを見習ってくれとか、思うところはあります。

つまらないだけなら飛ばしておけばよいのですが報酬があるので、、モーグリとかは重要なものが置いてあるのでクリアする必要ありますし。それでいてゲームとしてはストレスしかないものだったので、やめて欲しかったですね。

クラウドさんが良い

FF7リバースの魅力の結構な部分はクラウドさんというキャラクターによる所とおもってます。どんな無茶ぶりされてもヤレヤレと流され、なんだかんだでノリノリでやってくれるクラウドさん。FF陰キャ系主人公の最高峰ではないでしょうか。

シナリオ上では不審な所が諸々出てきて辛いシーンもありましたが、シリアスからコメディまで違和感なくこなせるクラウドさんが、僕は好きです。

トロフィー

ハードモード周回必須はヤメロ!

というのを除いてもコンプするのは厳しそうで、今回は取れそうなものだけ取るかって感じです。

ストーリーについて

基本的に原作を軸にストーリーが進んでいくのですが諸々オリジナル要素や展開が絡んできます。そこを許せるかどうかで今作の評価は大きく変わるでしょうね。

自分は改変OKというか焼き直しを見せられるのも何なので、原作からの展開変更は許容できる感じです。原作ままだと、リバースの最後のところが1つの作品としてはかなりしんどいものになりますし、事前に展開分かっているRPGやるのも面白味に欠けますしね。

とはいえ改変したストーリーの質は担保出来ているのか?の視点は必要で、そこ辺りの評価が最終作持ち越しとなった感じで不完全燃焼ではあります。

あとは1つの作品を三部作構成にした影響で色々と水増し的なお話もあるわけですが、ここら辺はFFらしいふざけた感じであり自分は好きでした。FF16がひたすら暗くダウナーな感じだった一方で、テロリスト集団のアバランチはだいぶ陽キャで旅を楽しんでる感じでしたね。

まとめ

FF7リバースの感想をつらつら書きました。

不満箇所はもちろんあるのですが、それでも遊びの部分が面白くストーリーはしっかり引き込むものもあり、キャラクターも魅力的。総じて良いゲームでした。表題の通り、ここ数年のRPGの中で文句なく一番面白かったと言えます。

一方で残念なのが、リメイクの2作目でこのレベルの作品を出しちゃったことですね。リバースプレイするにはほぼリメイクのプレイが必須、さらにPS5独占。つまるところプレイヤーが限られてしまい、大勢にリーチしないのではということです。良いゲームは多くの人に遊んでもらいたいものです。FF16がこのくらい遊び多ければなぁ。