WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

Final Fantasy XVIをプレイしていた

FF16をプレイしていました。
トロコンして暫く経ち自分の思うところも固まって来たので感想をつらつら書いていきます。
ネタバレは有りです。

豪華なグラフィックと壮大なBGM、それらを生かした演出が良い

FF16は序盤から物語にグッと引き込む演出が凄い良く、特にクライヴの少年期の終わりは衝撃的で、復讐というクライヴの中に通った筋をこれでもかと共感させるものでした。グラフィックにBGM、召喚獣バトル、あとはシリアス側に振り切った雰囲気の全てがかみ合っていましたね。FFによくありがちなチャラい雰囲気が鼻につかなかったのが特に良かったです。

それだけに物語的には割と早い段階で復讐路線が終わり、何やかんやでテロをしつつ世界を救う感じになるのが残念でした。が、随所随所で差し込まれるドミナント戦は召喚獣の強さのハッタリがよく効いていて良いものでした。味方側の都合上、シヴァやフェニックスが他と比べて明らかに弱そうなのは可哀想でしたね。。

ゲーム部分はアクション物のFFで新鮮だった

FF7リメイクをやってないのでアクション物のFFは今作が初でした。

そんなこともあってスタイリッシュに躱して切ってと操作する今作はプレイして基本的には楽しかったです。プレシジションドッジの動きが気持ちよく、ついついギリギリ避けるのを狙っては被弾していました。

ソウルシリーズやモンハンと比べると戦闘リズムは早めで、手に汗を握るアクションを楽しむというよりスタイリッシュな動きで気持ちよくなる方面と言いますか。ファイナルファンタジーチャレンジも含めてアクション性を掘るようなゲーム性ではありませんでしたね。召喚獣の仕様も含めて原神っぽい感じ。

とはいえ序盤はポーションの数も限られているし操作に慣れてないこともあり、結構ギリギリな戦いを楽しめました。ベネディクタは本当にギリギリで、戦っていて一番楽しかったですね。

反面、召喚獣戦はモッサリしていて苦手でした。最初の方は派手な演出で楽しかったのですが、カスタマイズ性もないし爽快感も無いので作業感が強く、それでいて妙にタフでしんどかったです。特に何度も戦闘になったタイタン戦。

もっとカスタマイズしたかった

アビリティ関連は不完全燃焼感が強かったです。

  • 召喚獣が増えるタイミングが遅い、全部使える頃には最終盤、、
  • スキル強化による変化が操作していてピンとこなかった
  • 各召喚獣の最強スキルが時間停止の高威力技、アクション性が無い
  • 最終的には全てのスキルは斬鉄剣までの繋ぎになる

今作はとにかく斬鉄剣が強い。威力もそうですし、効果範囲も抜群に広く、雑魚もボスも全て斬鉄剣が最適です。おかげでファイナルファンタジーチャレンジは斬鉄乱舞→斬鉄剣を擦り続けることになりました。こうなると流石に面白味はないのですが、普通に殴り続けると敵が硬くて時間かかるだけなんですよね。

武器防具に関しても、素材から作成したり強化できるのですが概ねストーリー進行とともに手に入るアイテムで新武器を作る一方で、モブ狩りやそこら辺の強敵から素材を集めて新しい武器を作ったりガンガンに強化する、みたいな要素が薄かったのが残念でした。このシステムなら面白くしようと思えばもっとできるでしょ、と思わずにはいられなかったです。

QTEはヤメテ

FF16で一番不満だったのがムービー中のQTEです、特に戦闘中に差し込まれるもの。敵の体力が途中から減らなくなったと思ったら急にムービーになり、唐突にコマンドを要求されて、、自分は戦闘するなら戦闘に集中したいし、ムービー見るなら安心してムービー見たかったんですよ。あと2週目の召喚獣戦はQTEのせいでムービースキップできなかったのがつらかったです。特にタイタン戦。デビルタイタンってなんだよ。何でそのあとに普通のタイタンが出てくるんだよ。

ゲームならではの表現を目指して、ただムービー流すだけにしたくないって思い自体は良いんですよ。ただ、そういうのはここ一番だけにして欲しいのと、それで戦闘状況に影響与えるのが嫌なんですよ。

直近プレイした中でゲーム表現として上手かったのはポケモンsvの楽園防衛プログラム戦で、あれはイベント戦闘みたいなものですがキャラクター達のここぞという判断を既存のシステムの枠組みで実装しているのが良かったんですよね。ストーリーにゲーム性絡めるなら、QTEで不意打ちかけるよりも自然な形でやって欲しいところです。

ストーリーは悪くない一方でキャラクター掘り下げはイマイチ

本作はほぼ一貫して主人公のクライヴしか操作せず、仲間が頻繁に離脱するのでクライヴ以外の影が薄いのが気にかかりました。

終盤のクエストで周辺のキャラクターの掘り下げが行われるのは良かったです。本編でもメイン所のキャラクターはもうちょい掘り下げや絡みがあっても良かったのではと思いました。

ストーリーは、復讐心を宿すクライヴに大いに共感できた一方で世界を救う方はイマイチしっくり来ないところもあり、まぁこんなものかな、、って感じです。世界を救うためにマザークリスタルを壊して回るわけですが、自体が悪化する一方で何か良いことが起きている様子が無かったのが引っ掛かってました。黒の一帯の拡大速度が落ちたとか、何等か良い面を見せて欲しかったのですが、最後のやり取りで本当に意味が無かった感じになったのでこれまでのことは何だったのか感が。。

世界観が全体的に過酷すぎて、この世界でどうやって人が生活出来ているのかが不思議になりましたが、よくよく思うと過去のFFも世界が崩壊したりしているのでまぁ過酷でしたね。

その他


ところどころドット絵あるの良かったです。30代おじの中ではFFといえばこれなのです。


父上が身に着けていた服を譲ってもらったわけですが、あまりにデザインが尖り過ぎではないですか。


タイトル回収。最終戦は同じ召喚獣ぶつけ合うところが良かった。

まとめ

FF16の感想をつらつら書きました。

どこかの記事で見ましたが本作はストーリーを最後まで見せることに注力しているそうで、ゲーム性の不満点は全てそこに根差している感じはあります。確かに小難しいことを考えずにラストまで突っ走れる点では本作は過去のFFより親切設計でした。

ゲーム性のところはアーケードなどでやりこんでくださいという感じですが、自分はプレイを突き詰めるよりもちょっとした成長やコレクションの増加に喜びを見出すタイプだったので、そこらへんかみ合わなかったのが残念です。あとストーリー重視するならトロコンは2週目要素無くしてほしかったな。

ともあれトロコンするくらいには楽しんだし、良いゲーム体験でした。