WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

何も決まっていないと設計ができない

新しいプロジェクトにアサインされました。
先のプロジェクトは設計の素性が良く落ち着いていたので、ひと一人減らしても十分に回せると判断された模様。そして、最前線の激戦区行き切符が僕のもとに舞い込んできたわけです。

新しいプロジェクトは、まだ色々決まっていません。決まっているのはスケジュールくらいかも。

その状況でCADに向かってみても、なかなか手が動かないんですよね。確認すること、検討すること、モデリング。やらないといけないことはたくさんあるんです。それぞれのタスクに対して、これこれ、こういう手順で進めていくべきだ…というプロセスも頭の中にはあるんです。でも、進まない。

手が動かない理由として、優先順位付けの難しさがあります。

何もかも決まっていない状況では、検討していた事項が、ある日突然消えたりします。それを思うと、できるだけ無駄にならなそうなタスクをこなしていきたい。しかし、どのタスクの生存確率が高いのか?そこを考え始めると、手が止まってしまうのです。

1つの検討を進めてそれが破産になると、やってきたこと全てが無駄となり、手戻りとなります。それを避けるなら、考えられるいくつかのオプションを並列して検討する手もあるでしょう。ただこれも一筋縄で行きません。検討する内容を切り替えるたびに、頭の中をリセットして、それまでとは別の情報を頭に読み込む必要があります。僕は頭の記憶容量がさほど大きくないので、検討メモやタスクリストを見て、やるべきことを思い出します。これはこれで、脳に負荷がかかる作業です。自然と、業務速度は落ちていきます。

思えば、自分にとって設計とはジグソーパズルのようなものでした。決まっている箇所があり、そこをキッカケとして、周囲の形状を埋めていくわけです。何も決まっていない状況は、ピース数の多い純白パズルのようで、設計の取っ掛かりが極めて不明瞭なんですよね。未決事項がいつ決まるのか、それぞれのイベントから逆算して、いつまでに決まっていないといけないのか。そのあたりの不透明感も怖い。

そんな、何をすべきかに悶々とし、自分は今スケジュールに対して進んでいるのか遅れているのかすら分からない程度に混乱していますが、何とか生活している今日このごろです。

1000ピース ジグソーパズル 純白地獄 マイクロピース (26x38cm)

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