増えたか?使いまわし...
雑務の片手間に設計をやっていると、自分の発想が既存の構造ないし部品を入れ込むかばかりであることに気付いた。
もともと新しい発想を次々と生み出すタイプではないのは分かっている。が、それにしても新しいことを極力避ける方に思考が寄っているのは良いことでは無いなぁ。
ハードウェア設計において流用とは実績があることで信頼性高く、コストも工数も安く済む可能性が高い、ある意味では優れた設計と言える。しかし進化どころか進歩すら生まない。地道な改善は連続的価値創造と呼ばれて何かと揶揄されたりするが、そんな連続的価値創造すら出来ない停滞に甘んずると、数年後に追いつけない差となっていたりするのを僕は何度も見てきたし、体験してきたはずだ。
何でこうなってしまったのか。
理由を求めるとやっぱり辿り着いてしまうのが、、、コスト。
新しい機能を入れ込んだり、新しい構造を盛り込んだり、新しいデザインのために検討したり...そうした設計の果てにコスト理由でポシャる。
「一生懸命考えたし、色々気を揉んだけど最終的に無となり無駄となってしまった。」
こういった経験は少なからず脳の大切なところを傷つける。何度も繰り返されることで傷は強化され、気力を確実に奪っていく。
そんなわけで、進歩しない方向に最適化された人間が出来てしまった。
似たような構造で似たような機能を盛り込み似たようなデザインのものを作る。その行為に価値があるのか。
考えるとネガティブな思いが強化されるだけなので、今日はこのくらいで思考を切ることにしよう。