<まとめ>
・大学院時代の恩師が定年らしく、最終講義の連絡が来た
・久しぶりに会うだろう同期や先輩に後輩、損得絡まず共通のバックグラウンドを持つ対等な関係というのは貴重なものだ
・大学は勉学だけでなくコネを築くことが出来る貴重な場である
恩師の定年と最終講義
昼休みに株価チェックをしていると見慣れない宛先からメールが届いた。件名は「O先生の最終講義と同窓会のお知らせ」、僕がかつて所属していた研究室の教授がついに 退官されると言った内容だった。お世話になった先生の最後だ、ちょいと遠いが僕は参加しようと思う。久しぶりに母校の空気を吸いたいし、研究室で繋がったみんなにも会いたいしね。
多様な人と研究室で繋がっている
僕が所属していた研究室には長い歴史がある。上の年代を見ると教授と同じくらいの年代の人で、下は当たり前だが現役の学生だ。彼らは世代別だったり活躍する業界別だったりで全く異なる価値観をもってはいるが、同じ研究室を出ているという1点では共通であり、お互いを尊敬しつつも対等な関係だ。社会人になってそれなりの時間を過ごした今、この関係性がいかに貴重なものか実感できるようになってきた。
社会に出てからも多くの繋がりを僕は作ってきた。それは同期入社の友人達だったり、職場の先輩後輩だったり、オフ会で知り合ったINM勢だったり意識高い集会で知り合った人達だったり。それはそれで貴重なつながりではあるが、その中のいくつかの繋がりは職場が変わったり僕の意識が低くなったりした事で容易に途切れてしまったものもある。人間関係はメンテをしなければ容易に消えていくものだ、特にお金で繋がっているようなものはね。
研究室の同窓生は普段ほとんどつながりを感じないだろう。ほぼ切れているといってもいい。しかし同窓会などで集った際には自然とかつてのように、もしくは初対面とは思えないほどに打ち解ける事が出来る。これはかつて同じ技術をもって研究の発展に励んだ実績が有るからだろうか。多岐に渡る業種に広い年代をまたぐ同窓生は、その話を聞くだけでもタメになるし面白い。もしかしたら何かの節に助けになってくれるかもしれない。もちろん僕も同窓生から何かしら相談があれば出来る範囲では助けになるだろう。
コネ作りができるのも大学の良い所だね
繰り返しになるが同窓生はいろんな業種や年代の人があつまっていて、彼らの話を気軽に聞けるし相談も出来る。就職してからこれほどのコネクションを作るのは困難だ。そんなわけでコネ作りの場としての大学は優秀なのではと僕は思う。研究室の同窓生という緩いつながりは、恐らく研究室の名前が変わった後も続いていくだろう。近しく狭いコミュニティだけでなく、こういった遠くて広いコミュニティとがあるのは良いものだ。近くて狭くておまけに金銭が絡むようなコミュニティだけに属してると、自分の行為を客観的に見られる人がいなくなるし、そういった繋がりは簡単に途切れ・切り捨てられたりしちゃうからね......。