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「これは俺が作った」と子供に言うまでBtoC開発はやめられない

昼休みにカフェインを摂取しながらTwitterを見ていると就活生向けのツイートがRTされてきました。なるほど、もうそんな時期ですね。

分野が違えば業務の負担も違うだろうけど、僕の観測の限りだと上記内容は概ね間違ってないかと思います。

僕はどちらも経験しましたが企業相手の仕事は安定したビジネス見込みを建てられ、顧客の平均モラルが高く、ターゲットも絞られます。一般向けはその逆で、当たるかどうかの博打要素が高く、顧客には時折モラルの低い人もいるし、考慮すべきターゲット層が広いです。

そんな訳で業務の負担も業績の安定度もB to Bの方が優れています。だからこそ日本の電機メーカーも一般向けから撤退して企業や官公庁向けのビジネスをやっているわけです。そりゃもう、就活やる学生にはぜひともB to Bをお薦めしますとも。ちなみに今の僕はB to Cをやっています。

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B to Cの魅力でパッと思いつくことは1つだけ

「これが俺の仕事だ」っていうのが伝わりやすいんですよね。世間一般向けのお仕事だから当然です。特に僕みたいに開発やってるならヨドバシに行って自分が設計した製品を指しながら「これは俺が作った」と言えばOKです。単純明快。馬鹿みたいな話ですが、これは僕がB to Cにいる理由の中で結構な割合を占めています。

仕事をする上で最も大切なものは何でしょう?

僕は「お金」と「時間」だと思ってます。仕事は何だかんだ言って生きていくために必要だからやっているわけで、きちんとお金もらえないとやってられません。それに仕事ばかりでは人生楽しくありません。仕事に人生を捧げるタイプの人もいますが、僕はプライベートはプライベートで過ごしたいです。この2つの要素が無い会社をブラックと言います。

では仕事は全て「お金」と「時間」だけかというと、そういうわけでもありません。大切な要素であるお金は多ければ多いにこした事は無いし、追い求めれば際限なく上があるものですが、僕はある程度キャッシュフローが安定してからは他の要素を求めるようになりました。

お金と時間の次に来るもの

それは仕事に対して楽しみだったり成長だったり名誉だったり、世間一般ではこれらをまとめて「やりがい」としてくくられますね。そう、僕にとっては「これは俺が作った」と言えることがやりがいなのです。

僕のやりがいには対象が必要です、僕の自慢を聞いてくれる人達がね。それは家族だったり友人だったり、嫁さんだったりするわけですが、僕がいま一番自慢したい対象はムスコです。父はこういうことをやってるんだ、作ってるんだ!って自慢したいんですよ。しかしムスコはまだ0歳、言葉を理解しないので時期尚早です。早く物事が理解できるまで育って欲しいものです。それまでは、B to C開発という仕事からは離れたく無いですね。

以上が、「B to Bの方が楽に生きられるのになー」なんてことを思いながらB to Cの世界に身を投じている僕の、働く理由です。

 

この記事を就職活動に臨む学生達がみるかどうかは不明ですが、今の僕からアドバイスするとしたら「やりがい」に強い拒否反応を示さない方がいいよ、ってことですね。ブラック企業の常套句として使われすぎたからか、「やりがい」という言葉がネガティブなイメージを持ってしまっていますが、本来はきちんと会社選びの要素の1つとして着目すべきものでしょう。金をもらえてきちんとした時間に帰してもらえれば良い、それも1つの考え方でしょうが、業務がつまらないと会社も仕事も嫌になってこないですか?

出すもの出さずにやりがいだけを与える会社は論外です。ただ、多少の待遇の差程度なら「やりがい」で逆転する事もあるでしょう。何事も極端に走らず、バランスをとって総合的に判断するのが良いと思います。

 

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