WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

【書評】「ミライのつくり方 2020-2045 僕がVRに賭けるわけ」でワクワクを思い出すんだ!

マッハ感想

  • VRが作るミライは、きっとワクワクするものだ!
  • 子供には興味を邪魔しないようにしよう!

オキュラスのエヴァンジェリストによるミライの青写真

本著は日本にVRを広めた第一人者、GOROmanさんが自身の過去と、VRが当たり前になるミライを予言した書です。

技術的なお話はあんまりなくて、「VRが普及したせかいではこんなことが起こるよー」ってのをポジティブに書いている感じですね。後は、著者の生い立ちと、フェイスブック下のオキュラス在籍時代のちょっと生々しい話なんかがあります。

ミライは輝かしくて、希望に満ちている

未来について、頭のいい人達が語るものは、絶望的なものが多いです。今の仕事がAIに取って代わられる、なんて話は、その極たるものでしょう。

けど本当にそうなのか?技術の発展は、人類の進歩は、単純労働者の生存圏を脅かすだけのものなのか?

いやいや、そうじゃないはずでしょ。技術の伝播というのは、脳にとって楽な方向に行くはずさ。

つまり、厄介な仕事から、人々を解放する方向…例えば出張とかミーティングに表れるような、位置に縛られる、くだらない業務…から、人々を解放することだってあるだろう。

そういった雑事から開放された人々は、クリエイティビティを伸ばして発揮して、人々の脳をもっと、深く動かすようになるはずなのだ。

この本を通して感じたのは、そんなワクワクするような未来です。著者であるGOROmanさんは、そういう未来を「ビビビ!」と感じたからこそVRに賭けたんでしょうね。

GOROmanさんの経歴から考えること

本著のタイトルにある「ミライ」を題材に書かれているのは第4,5章で、若い人にとって面白い章はそのあたりでしょう。

ただ僕にとっては第1,2章…GOROmanさんの生い立ちとか、経歴の方に、より面白みを感じました。

僕にとってのミライ、その中心にいるのは子供です。僕はムスコにワクワクするミライを見せてあげたいし、ミライにワクワクできるような生き方をしてほしいと考えています。

で、ワクワクを育むのは何かなと考えると、興味あることを見つけて、夢中になることなんじゃないかな、と本著を読んで感じました。だから僕も、ムスコには色々なものに触れさせて好きなものが見つかるようにしたいし、自発的にやり始めたことは邪魔せずに見守っていきたいです。

まとめ

GOROmanさんの「ミライのつくり方 2020-2045 僕がVRに賭けるわけ」を読んでワクワクしたこと、ミライについて感じたことを書きました。

VRが普及することで是非とも解決してほしい、と僕が思っていることの1つに場所による制限があります。

2018年現在、僕らは場所に縛られていて、通勤に長時間を割いたり、途上国の工場への立ち合いのために何週間も家族と離れて海外へ行ったり…なんてことが良くあります。

テレワークがあるじゃないか!という声もあるかと思いますが、今のテレワークじゃダメなんです。メールやチャットはもちろん、画面共有しながらの音声コミュニケーションでも、実際の対面コミュニケーションに劣ります。うまく言語化できないのですが、「パッと聞いて話し合いしやすい雰囲気」ってのが、無いんですよね。しかしこれは、VRにより解決できるかもしれません。工場の視察なんかも、VRの臨場感があれば、現地に飛ばなくてもうまくいくかもです。

最後にちょっと、自分にとってのリアルなVRの未来を語ってしまいましたね。

VRが一般的になるには技術的・文化的に、いくつかハードルがあるでしょうし、すぐには皆がVRに傾倒するようにはならないかなと思います。一方で、Oculus Goを使っていて思うんですが、手軽に質が高いVR体験をできるようになってきてるんですよね。

今の技術進歩のスピードからすると、2020年にはどうなってるんでしょう?VRが明るいミライを作っているといいですね。

貼っといてなんですがAmazonのは高いので、ローカルな本屋で買うことをオススメします。