WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

米国株への興味

最近、米国株への興味が湧いている。

僕は日本の未来を悲観している。理由は単純で、人口が減りつつあるから。労働力確保のために女性の社会進出を促したり、移民を呼び込んだりというのが最近のトレンドだけれど、出生率の減少という根本的なところをどうにかしない限りは一時的なごまかしにしかならないだろう。

さらには消費増税の先送りが象徴するように直近の政局が優先されて負担を先送りにする文化が根付いてしまっているように思う。この件については過去の記事で述べたので詳細は省くけれど、まともな野党がいない今こそ痛みを伴う行動には最適な時期じゃないのかなと僕は思うけどね。

何だか日本ディスになってきたので話を戻そう。米国も万事OKな万能国家というわけでもない。中国をはじめ新興国が発展をしてきたことで相対的にプレゼンスは落ちてきて、かつてのように絶対強者といえるほどの輝きはない。貧富の差からくる世間の不満も溜まっているように思う。だけどやはり米国は強い。現在、世界的に有力な先進企業は殆どが米国企業だし、コアとなる技術・ビジネスもやはり米国が握っている。

グローバル企業と言われ、世界的に有名な企業なら日本にももちろんある。ぱっと出てくるところはトヨタだろうか。トヨタ生産方式と呼ばれる独自の生産思想により徹底的にムダを省き改善を重ねることで他社との競争に優位性を保ってきたトヨタは確かに偉大な企業だ。多くの製造業がトヨタを研究し、その生産方式を真似てきた…製造の在り方を変えたのだ。だけどそのように業界のあり方を変えるような、創り出すような企業は今の日本に見当たらない。トヨタもガソリン車の次が来るとどうなるかは不明だ。個人的には水素より電気だと思うが…

日本に限らずアジアの有名企業も既存技術をキャッチアップして低賃金と過剰な生産能力で殴り合いをしているような感じで、米国のベンチャーのように業界のスタンダードを生み出したり、新しい発想のものを創り出したりということは無いように思う。それはやはり米国ならではというところで、自由の国のなせる技なのだろうか、多種多様な人の混じり合いから産まれてくるものなのかはわからないが、新しいものといえばやはり米国なのだ。単なる経済規模だけではなく、国の未来へ期待を抱けるようなイメージ、これが僕を米国株へ駆り立てるものだ。


とはいうもののまだ外国株口座を開いているわけでもない。いつか取引したいなというところ、いつか、ワナビー。悲しいんだけど米国の事情に詳しいわけじゃないし、手数料に見合う取引ができるほどの資金力もない。いやーそれでも口座くらいは…そんなことを思っては行動しないうちに日々はすぎていく。