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WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

ベビー用品、中古使いは程々に

ベビーカーが壊れました。踏み切りを渡る時に、段差を越えようと持ち手に力を加えたところ、持ち手から本体接続部までの、ちょうど中間のところで樹脂部がベキっといきました。誰も怪我をしなかったのは幸いです。

このベビーカーは、義兄夫婦からいただいたもので、使用期間は通算5年程度です。ベビーカーは一般的に3歳くらいまで使用されるので、今回の破損は明らかに寿命が来ていたということでしょう。

今回のことで思うところが2つあります。

中古で使うべきではないもの

ベビーカーは新品買うのが良いです。

ベビー用品は長期で使えるものが少なく、出来るだけ中古を利用し、いらなくなれば売った方がいい。その考えに変わりはありません。しかし物事に例外はつきものです。

ベビーカーは外で使われる動きものです。「外で使われる」「動きもの」これがキーワードです。これらは物の劣化を早める要素です。紫外線や雨風は材料の性質を変えます。繰り返される負荷は、それが小さなものであっても疲労破壊の元になります。これらによる劣化は表立って見えるものではありません。破壊は非線形の現象、つまり突然訪れます。

劣化が進みやすい環境で使われるものについては中古の使用を控えておいた方がいいでしょう。ベビー用ということでメーカー側も安全率を高めに見ているでしょうが、そもそもの使用期間の想定は「1人の子供がベビーカーを卒業するまで」です。ベビーカー以外にも、チャイルドシートも温度変化が過酷で劣化が進みそうです。

理想的な壊れ方

思うところ2つめはベビーカーの最期の姿です。ベビーカーとして理想的な壊れ方です。そう断言できる理由が2つあります。

1つは壊れるまでの期間です。形あるものは必ず壊れます。いい設計というのは、破壊までのスパンが想定寿命より長過ぎても短過ぎてもいけません。短い場合は世間で品質問題になりますし、長い場合は過剰設計です。使用想定期間に多少のマージンをのせて、寿命が訪れるのが理想です。今回の場合、義兄夫婦で満額使い切って僕の所に移り、しばらくして壊れました。従来の仕事をきっちり終えて、なおかつ長すぎない期間で壊れています。素晴らしい。

2つめの理由は壊れ方です。今回の破壊で怪我人はいません。極めて怪我しにくい箇所が壊れたからです。おそらくそう壊れるよう狙っての設計でしょう。最期の瞬間まで配慮された素晴らしい設計です。

まとめ

今回の件は親と設計者、2つの視点で勉強になりました。

「金を払うべきところには払うべし」という反省と「最期の瞬間までケアする設計をすべし」という気付きです。ついつい中古で済ませたくなるベビー用品ですが、見極めて買うべきものは買い、捨てるべきものは捨てていきたいです。