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【2928】RIZAPの中期経営計画の達成可否

RIZAPの特別優待が適用され、夫婦ともにchocoZAPが1年間無料となりました。タダで通わせていただいている手前、今後はひたすらchocoZAPをヨイショするアカウントになります。

そんなRIZAP、26年3月期に向けて意欲的な中期経営計画を策定しています。いまいま25年の1Qを終えたところで各々の数値の達成可否をレビューしますかね。

中期経営計画

今年の2月に27年向けの目標を追加していますが、まずは26年3月期が達成できるかどうか。

店舗数

まずは会社側でコントロールできそうなところで店舗数はどうか。

今時点で10/15までに開店予定なのが1714店舗で、目標まで1086店舗。17.5ヵ月で割って月々62店舗出店で目標達成です。

8/15→10/15で117店舗増える予定なので、このペースで進められれば目標は達成できそうです。

1714店舗はあくまで日本国内の店舗数なので、中華圏への出店がうまくいって加速すれば上振れするかもです。期待はしてないですが。

会員数

会員数はどうか?

中計改訂時は1店舗あたりの会員数が313→817と伸びており、そのまま事業拡大とともに982人まで伸びる想定をしていたようです。お花畑もといポジティブな考え方ですね。

実際のところ25年1Q時点では1店舗あたり会員数は減少に転じています。

要因として考えられるのが地方店舗の割合増加ですね。実際直近の新規店舗を見ていると田舎まではいかないものの中心地ではない地域の出店が多いです。

地方の方が人口密度が低いので地方店舗が増えれば増えるほど今後も店舗あたりの会員数は減っていくでしょう。

となると、店舗数が想定通り程度であるなら会員数の達成は難しいでしょうね。ざっくり店舗あたり会員数が700人くらいまで落ちるとしたら会員数は196万人。どこかで会員数の下落もサチる可能性はあるものの元々の数値が理想を追いすぎなのでは。

営業利益

会員数196万人前提で単純に売り上げ計算すると700億。営業利益率を甘めに20%として140億。株主優待で無料の人とかフレンドリー会員とか期内契約の人とか考えると下振れするが。。あとはRIZAP側の利益がどのくらい伸びるか、ですかね。

プラス要因として広告やメディカル、コンサル。通っていると広告は色々と案件が増えている肌感はあります。試供品もいろいろ配ってます。

総じてRIZAP事業は厳しそうな印象はある一方で成長未知数なところもあるので今後を注視ですかね。

一方でその他の事業の方は希望が薄い印象。

昨年度の主要な子会社成績が下記通り。

先行投資、構造改革と説明資料に色々書かれてはいます。が、25年1Q時点では多くが赤字出しており、ここから急激に成長路線になるかと言われると無理でしょと。いくつかの会社が上向いていくところを見られればいい、くらいに構えていた方がメンタルに良さそうです。夢展望とかずっと赤字だしどうするんだろう...。外にコンサル売るよりも自社グループをどうにかした方が良いのでは。

総じて営業利益目標は厳しめで未達になる可能性が高いと思ってます。

まとめ

RIZAPの中期経営計画は店舗数以外の達成厳しそうですよね。結果にコミット出来てないじゃないかと笑われる未来...。

一方で長期目線で見ればきちんと黒字化したうえで、店舗数に比例して会員数が伸びているうちは失望することはないのかなと。株価でどう評価されるかわかりませんが。