上記の記事を読んで、すべての背景に経済問題があるという点に引っかかった。経済的な問題も一因にあるだろうけれど本当に経済が主要因なのかな?
大卒まで2400万の費用がかかる。僕が先日FPに相談した時は1900万といわれたが、どちらにせよなかなかの大金だ。家を買うことや老後の資金を考慮しながらこの額を稼ぐのは難しいように思う。それで、年収いくらなら子供が作れるようになるの?経済的な理由で子供を作らない人達ならこの問いに即答できるはずだ。ライフステージごとに必要な費用や年々の固定費用はある程度見積もれるし、年金などの収入は不確定だけど悲観的に見ておけば間違いはないだろう、それらからザックリではあるが安心して子供が育てられる収入が出てくるかと思う。いや、そんな面倒そうな計算から出てくる年収でなくてもいい。経済的な理由で子供が作れないという人は、「年収○○○万を超えたら子作りするぞ」というハッキリしたラインを引いてるだろうか?
上記の質問に即答できなかった人やラインはあるけどそれを目指した具体的な行動を起こしてない人は、経済的な問題が子供がいない主要因ではないと思う。庶民にとって経済はいつでも何にでも問題となりうる。だからこその庶民だ。だけど庶民の中にも子供がいる人といない人がいる。この違いはどこから来るのか。
子供ができると生活は激変する。育児にはお金はもちろん自分の時間も必要になるし、子供の体調など心配事も増える。家政婦を常時雇っていられる立場でもない限り、自分の生活水準という点は大幅にダウンするのは間違いない。僕も趣味の時間は無くなり、ガジェットもあんまり買えなくなった。子供を作らない人は、そんな生活水準のダウンが本音のところでイヤなんじゃないのかな、覚悟というか勇気というか。
僕自身も「シングルインカムきつい」的な日記を書いたけど、これも生活水準の維持が前提としてある。経済面で本格的な危機が訪れたなら自家用車や賃貸の立地・条件、携帯費用など削れそうなところは多々ある。それをせずにキツイキツイ言ってるのは単なる僕の贅沢であり我が儘だ。
今は昔にくらべ娯楽の幅は広がったし、ネットやソシャゲなど費用をかけなくても楽しめるものもある。趣味に生きようと思えば体力が続く限りは無限に遊べるんじゃないだろうか。その上、人間関係は昔にくらべて広く浅くなり世間体などのプレッシャーも下がってきた。そんなわけで、子供が生まれることによる生活水準のダウンのハードルを越えるのは相対的に難しくなったように思う。
ただ一つはっきり言えるのは子供を作るなら若いほうがいい。これは生まれてくる赤ちゃんの健康についてだけではなく、子育て自体もかなりハードで体力勝負なところがある。政治が変わるのを待っててもいい方に転ぶ保証はないし、それで年齢がタイムオーバーになれば本末転倒だ。案ずるより産むがやすしともいう、人間はなんだかんだで必要に応じて臨機応変になれるものだよ。
子供はかわいい。子供はいいぞ。産んだ後のことは、そこそこ真面目に社会人やっている限りはなるようになる。まっとうに生きている人がやっていけなくなっているとしたら、その時は国の終わりだ。とにかく日本中でもっと子供が産まれて明るい感じになるといいなと述べてこの日記を〆たい。
PS)
とはいいつつ、労働環境の改善と子育て世代の支援は声高に叫んでいきたいなと、嫁さんと子供を置いて休日に独り働いていた僕は思うのでした。キツイ。