WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

僕はS+になれないかもしれない

スプラトゥーン甲子園に感動したイカ研究員がスプラトゥーンの更新継続を宣言し、それが先日なされた。素晴らしい美談だ、イカにユーザーから金を巻き上げるかを考えるゲームが全盛の今の世で、スプラトゥーンというゲームは何よりも優しい。昨日ガチマッチを行うまで、僕はそう思っていた。

仕事から帰り、嫁さんとのLineが済むと、そこからは僕のターン。電源ボタンを押せばWiiUに電気が流れ、ファンがうなりを上げ、お決まりのクイックスタートが表示される。起動するのはもちろんスプラトゥーンだ。ソフトが立ち上がるとともにニュースが流れる。追加されるたくさんのブギたち、通知されるバランス調整。しかしそんな物に僕は釣られない。僕にとっての相棒は96ガロンデコ一択だ。ステージを確認してロビーへ、ガチマッチへ突入だ。マッチング完了、モンガラエリア、うへー…
 
開始の合図とともに前線に出始めるイカたち。その先頭にいるのは僕だ。直線を走り抜けシールド展開、牽制射撃をばらまく。その射撃に不運にも追突してしまう敵イカ。パンパンッという小気味よい音が鳴る。命を刈り取る音だ。しかし撃破通知が流れない。相手も普通に立っている。あれ?2人に1発ずつに当たってしまったのかな…?
 
96ガロンデコは理不尽を体現したブキだ。シールドを展開することで相手の攻撃をシャットアウトし、安全地帯から長距離2確のインクをばらまくことが出来る。精度は低いが、インクのブレが大きいのがタマにキズだが、ブレはブレで相手からすると軌跡が読み難いのは厄介なものでもある。近距離はあまり得意ではないが、スペシャルに強靭無敵最強のダイオウイカを備えている。ダイオウイカはマリオでいうスターのようなもので、邪魔するヤツはジャンプ一つでダウンだ。
 
そんな、ネットでは厨ブキと呼ばれ忌み嫌われる96ガロンデコが、なぜかキルが取れない。スペシャルも貯まらない。積み重なる疑惑とデス数。そのどちらもが最高潮に達した時、相手のエリアカウントは0になった。戦犯・僕。
 
即座にガチから飛び出しネットの海を検索、「スプラトゥーン アップデート」そこには絶望がまっていた。
 
▼1発のダメージを62.0から52.0に減らしました。
 
攻撃力2割近い減少、防御を3つ積めば3確…2確に甘えていた僕には青天の霹靂だ。96ガロンデコは連射力が低い。そのため確定数が増えることはキルタイムの重大な遅延につながる。1票の格差ならぬ1発の格差。2確の時のキルタイムが0.316sであるから、1発増えると+0.158sとなる。ちなみに僕の苦手なスプラシューターのキルタイムは0.216sこれまでは最初に1発当てていれば撃ち勝つことが多かったが、これからは3発目が入るまえに向こうの3発が入りそうだ。キツイ。
 
この下方修正により僕のウデマエはガツンと落ちた。S50、それが8連敗の末にたどり着いた僕の居場所。これからさらに下がるかもしれない。キツイ。
 
しかし受け入れなければならない。これはファンサービス。任天堂の中の人が僕たちのためを思い、行ったアップデートだ。すべてはファンサービス。ファンサービスなんだ…
 
最後に、ファンサービスという単語を調べてみた。トップに出てきたのはニコニコ大百科、そこに書かれていた意味を引用させてもらおう。
  1. 名人が自分のファンを喜ばせるため、特別に行うこと。本来の仕事の外で、いは仕事に追加して行われたことをすことが多い。(一般)
  2. 名人ファン希望から絶望へたたき落とすこと。遊戯王ZEXALなど)

 ファンサービスとは (ファンサービスとは) [単語記事] - ニコニコ大百科