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機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

目標には達成期限が必要

目標をもつということは素晴らしいことだ。目指すところが明確であれば自ずとその達成に向けてやるべき行動が見えてくるし、達成への過程で自分の成長を感じ取ることもできるだろう。何より、目標に向かって我武者羅になっている、リソースを一極に集中している状態というのは純粋に楽しい。だからこそ夢を、目標を追いかけ続ける人は後を絶たない。

 

しかし目標をたてたからといって、すべてが達成できるわけではない。努力だけでは決して届かない世界というのは確実に存在する。才能、運、環境…そういったものに恵まれずにいつまでも達成できない目標に固執することは時間とリソースの無駄であり、それは人生において確実にマイナスに作用する。そうならないためにも、目標を設定するにあたって達成までの期限を設けることが必要だ。

 

期限が定まることで目標に対して「甘え」がなくなる。期限から逆算して、目標を達成するための各々の段階を、いつまでに達成すればいいのか…目標までの道のりが明確になり、やるべきことはよりクリアになる。

 

確かに目標を諦めるというのは辛い選択だ。それまで割いたリソースが多ければ多いほど、それを断念するときの苦痛は大きくなるだろう。そういった時こそ、なぜその目標をたてたのか…という原点に振り返り、違う目標でその原点にたどり着けないのか?と問いかけて自分の真に求めることを追及していきたい。むかし読んだ為末 大氏の「諦める力」という本にもそんな感じの事が書いてあった。

 頑張れば何事も叶うわけではない、残酷だけどこれを受け入れることで得られる幸福というものは存在する

 

そんなわけで前置きが長くなったが、僕はスプラトゥーンにおいてS+を目指すことを諦めることにした。

 

GWの始まりの日、僕は将来のことを考えた。GWが終わり、近いうちに嫁さんとムスコがこちらに戻ってくる。そうなると必然的にゲームのプレイ時間は激減、僕のプレイスキルは落ちるし充分なガチマッチを回すことが難しくなるだろう。そう考えた時、S+というランク帯は目指しても届くことが無い場所なんだなと、悟ってしまったのだ。だから僕はGW終了までを期限としてS+になるために全力を尽くした。そしてついに届かなかった。

 

S+を目指す過程で、僕は様々なものを諦めてきた。強ブキを恥ずかし気なく使用し、ルールやステージによって装備を変え、強い人がひしめき合う時間帯には積極的にプレイしない…そうした結果得られた僕の現ランクはS51、最高だとS98までいったかな。これが僕の全力全開だ。悔いはある、S+になれなかったんだから。

 

ただ、僕のスプラトゥーンのランクに対する目標はあくまで根底に「ゲームを長く楽しみたい」という思いを元にされたものだ。そもそもウデマエのランクを設けてあること自体、プレイヤーのモチベーション喚起のために導入されているものだろう。だがゲームの楽しみ方は一様ではない。キッズたちが地面を塗るだけで楽しめるように、僕も原点にかえり色んなブキで、色んなプレイスタイルで、肩の力を抜いて楽しむことができるはずだ。諦めることは終わりではない。これから僕の新しいスプラトゥーン体験は始まるのだ。