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WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

現金払いは僕なりのノブレス・オブリージュ

先日カットに行きました。美容師さんと何気ない会話をしたり雑記を眺めてみたりして切られている間の時間を過ごしていたわけですが、時計が視界に入った時にふと、とある考えが浮かび上がりました。いま僕の髪を切っている彼のお賃金はどの程度なのかと。

僕の通っている美容院はカットで大体5000円程度です。カットの拘束時間は1時間くらいなので、それだけだと店として時給5000円、これでは家賃や光熱費に店の取り分を考えると成り立ちません。この価格設定はほかのサービスや美容用品の利益も見込んでのものでしょう。

そんなことを考えているうちにカットは終わり、支払いの時間となりました。カットメニューだけで出ていくのは忍びないと感じるものの、ココ最近は出費が嵩んで懐が寂しく……、せめても手数料分だけでも儲けてくれとの思いを込めて、クレジットカードではなく現金で支払いをしました。

 クレジットカードには利点が沢山あります。ポイントもそうですし、現金の厚みに苦しむことも、わざわざATMで現金を仕入れる必要もありません。僕も大体の場面ではクレジットカードで支払いをしています。

クレジットカードを用いることで、売上の一部はクレジットカード会社に手数料が入ります。その分だけ、売り手側の利益は減るわけです。「店側はその分を見込んで高めに価格を設定している」という意見もあるかと思いますが、競争が激しい業界や地域では自分たち都合の値上げは競争力低下の懸念があり、なかなか判断しがたい所でしょう。

最近ツイッターのTLで「日本のアッパーミドルは自分たちを貧困層だと主張し、再分配が進まない」という旨の呟きを目にしました。アッパーミドル、定義は色々あるみたいですが、世帯年収で800万から1500万前後くらいの階層です。僕も常々お金に対する不満を言っているわけですが、嫁さんが仕事に復帰することを考慮すると、僕もここの予備軍です。そう考えると、何が何でも節約・倹約というのは少し悪い気もします。

日本のGDPの伸びが悪い理由の1つに個人消費があまり伸びてないという旨があります。贅沢せずに堅実に、というのは美徳なのかも知れませんが、それが日本の金回りを悪くして、その先行きに暗い影を落としている原因にもなっています。

これについてはお金を持っている層、ご老人達に頑張って使って欲しいところではありますが……平均より貰っている層が平均よりも支出を絞っていては、規模は違えどやっていることは同じかも知れません。再分配は今の社会の仕組みを機能させ続けるために必要な要素です。それが出来るのは富や地位を持っている人だけです。タイトルにあるノブレス・オブリージュとはそんな持てる人の社会的責任のことです。平均より上の人には、多かれ少なかれ、今の世を生きる上で再分配の義務があるのかなぁ、なんて思ったりします。

だけどやっぱり僕のような子育て世代は将来の大出費に備えなきゃだし……。だからせめてクレカのポイント分を、ビジネス的に厳しそうなところには!これが今の僕に出来る精一杯。いつかはもっと、お金を落とせるようになるといいんですが。