WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

残業自慢する心境

先日のお昼休みに1杯13円のインスタントコーヒー飲みながらついったーを眺めていると下記のようなやりとりを見かけた。

A「残業○時間もいっててツライ」

B「○時間くらいでつらいとかwww」

C「Bみたいな残業自慢するヤツがいるから労働環境良くならねぇんだ。なんでそんなの自慢するの?」

 

 【残業 自慢】という単語で検索をかけると 多種多様な残業自慢エピソードが出てくるところを見ると、日本には一定数の残業時間に自信ニキが存在するようだ。かくいう僕も油断するとブラックエピソードを紹介してしまう厄介な人間性を抱えている。そんなわけでなぜ残業自慢をしてしまうのか、という問いに対して僕自身についての解を述べてみたい。

 

と、その前に僕自身の残業力チェックだ。転職後は残業時間が厳しく管理されているので最近はあまり残業していないが、転職前は多い時で99時間ちょっと(公式値)の残業が3ヶ月くらい続くこともあった。年間の残業時間は堅守されてたし残業代も概ね(意味深)出ていたのでブラックというほどの職場ではなかったけど、有給より代休が優先されて有給消化率が低空飛行だったり部署全体で残業は多めだったのでダークグレーくらいの職場だったかと思う。

 

さらっと残業自慢をしたところで本題に戻ろう。僕が残業時間や仕事上のいたたまれないエピソードなどを話す理由は1つ、共感を得たいからだ。称賛でも哀れみでも慈悲でも罵倒でもない、共感が欲しいんだ。残業を積み重ねるような苦しい境遇に追い込まれていると、僕は孤立無援で戦っているような心境へ陥る。開発はチームで行うもので、どんな時でも僕は1人じゃないんだけれど追い込まれて余裕を失った精神は人を盲目にさせるものだ。(というか荒れるプロジェクトでは人間関係もギクシャクする傾向にあるのでコミュニケーションが停滞しやすい…)

 

度々話が逸れるが、僕にとって残業で辛いのは時間の長さではない。追い込まれているプレッシャー、周りからの煽り、苛立つ上の方々…こういう環境によって生み出されるストレスこそ最も辛いものだ。設計とモデリングを長々とやるだけなら100時間の残業だってそれほど苦にならないだろう。

 

閑話休題。残業時間を積み重ねる環境はストレスがマッハだ。そんな時に「俺も○時間やってて辛いぜ」「俺だって終わりが見えないぜ」「レッドブルとモンエナを融合召喚!」なんて感じで同じような境遇の人がいるのを見かけると、あー自分だけじゃないんだな、って感じでちょいと心安らぐんだよね。みんなで辛い境遇を吐きあって共感して、時にはそれを肴に飲んで笑いとばしてでキッツイ社会の荒波に飲まれないように足掻いているというわけだ。

 

そんなわけでリアルで僕が残業のお話をするのは大抵が僕と同等以上の激務に携わり開発の仕事に理解がある人たちに限定している、つもりだ。そういった人達でないと共感は得られないし、別に残業時間でマウンティングしたいわけでもないからね。

 

上記の内容はあくまで僕の場合ではあるけど、何かを発するというのは仲間を求めて行うものかと思う。辛い辛いと嘆いていても現状が変わるものではないし長期的には辛い立場にならないためにどこを改善するかを考える必要はあるんだろうけど、いま苦しんでいる自分もなんとかしてやらないとダメだ。そんなわけで僕がキツイ時は社畜自慢とも自虐とも取れる内容を発するかもしれないが、それに被せてどんどん仕事辛いネタを被せていって欲しい。