WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

長時間残業の犠牲になったのだ

嫁さんが復職し、ムスコが保育園に行き始めてからというもの、忙しい日々が続いています。

平日は保育園の送り迎えと仕事でいっぱいいっぱいで家族が顔を合わせる時間もほぼ無いのです。なので休日は1週間分の食事や買い出しをしたり、家族で過ごす時間を作ったりしてます。

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そんな日々を送るうちに、ふと疑問に思いました。

「みんな、休日出勤ってどうやってるのかな?」

一昔前の働き方

  • 月の残業が100時間を超えないように調整しながら残業
  • 合言葉は、「定時は22時」
  • 休日、上司から電話がかかってきて、そのまま出社
  • 月4回休めば、あとの日は働ける

一昔前(転職前)の繁忙期は、こんな感じでした。

小さい子供がいる共働き家庭は?

こんな労働環境で、家庭持ちの人はどうだったのかなと、考えさせられます。特に、今の僕のように、子供が保育園に通ってて共働きしてるような世帯。

我が家では平日対処できない家事を休日に持ち越して、夫婦のどちらかが家事を、もう片方が子供の相手をしています。休日出勤するとなると、家事か子供か、どちらか一方がおざなりになります。たまにそういう日があるくらいなら耐えられるでしょうが、それが毎週のことだとしたら?

平日に無理して家事をこなしきっていたのか、それとも家事をある程度妥協したか、もしくは子供を1人にして家事をしていたか…何らかを犠牲にしないと休日出勤なんて出来ないんですよね。で、この場合犠牲になってるのって出勤してる社員じゃなくて、パートナーなり子供なり、家族となるわけで。毎週休日出勤するっていうのは家族に負担を押し付ける行為になるわけで、家族仲はどうだったのかとか、気になってくるのです。

毎週のように週末出ていた同僚たちは、どうやって休日出勤していたのか。

結婚してない若手の犠牲

子供がいなければ、結婚してなければ、まぁ自分が我慢すればいいだけです。休日出勤や深夜残業は疲れるものではありますが、割増でお金もらえるし、そもそも開発職の人間は設計業務だと長時間やっても苦では無かったりで、悪い物でもない…働いている間は、そんなことも考えていました。

ただ冷静な視点でかつての部署を振り返ってみると、長時間残業が常態化してる部署は結婚している若手、子供がいる若手が少なかったです。

忙しくなり疲れてくると、人とのコミュニケーションがおっくうになります。特に休日出勤で週末1日が消費される場合、もう1日を回復日として心身ともに負荷をかけずに過ごさないと、繁忙期を乗り切れない人は多いんじゃないでしょうか。(僕はそんなタイプです)

自分の回復に努めないといけない、他人にリソースが割けない期間が続くと、彼氏・彼女仲も荒んできますよね。職場で別れ話を聞くことも何度かありました。

かつていた部署にはフリーの若手が多かったです。そして、彼らの相当数が今でもフリーで、もう若手ではなくなってしまいました。趣味に生きて楽しそうにしている人もいますが、寂しいと漏らす人もいます。そんな彼らも、長時間残業の犠牲者ですね。

プライベートを犠牲にした結果

プライベートを犠牲にすることで個人の人生が不幸側に傾くのは、まぁ当たり前です。ただそれにプラスして、社会全体がネガティブな方向にいってしまったように思います。

  • 子供の総数が少ない
  • 夫婦仲がギスギスする

子供については金銭の面から「育てられない」という意見を目にしますが、平均年収の低い沖縄が高い出生率を誇っていることもあり、必ずしもお金がメインの理由ではないかと思います。仕事で過剰に時間を消費してしまい、婚期を逃したり、婚期が後ろ倒しになって子供を作りづらくなった人たちは、観測範囲の限り結構な数になるんじゃないかと思います。

まとめ

最近、会社の動きが慌ただしさを増していて、もしかしたら今よりもずっと忙しい部署に移ってしまうかもしれません。

今の僕に長時間残業が、休日出勤ができるだろうか?

そんなことを考えているうちに、いつしか昔の激務時代に思いが馳せてしまいました。

働き方は全体的に良くなってきていますが、やはりムラがあります。メカ系は他業種に比べて頑固なおじさんは多いし、海外が絡んで融通利かない事も多いので、残業に頼りがちです。

出来れば、今後もプライベートと仕事のバランスがとれるような業務に携われるといいなぁ。