WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

自己啓発本は僕に何も与えてはくれなかった

自己啓発本、それらを読むことで僕の血肉となったものは結局のところ何も無い。

 僕は大学の頃、有り余る時間とエネルギーを徹夜実験や徹夜CIV4、徹夜麻雀、徹夜遊戯王そして徹夜自己啓発本に費やしていた。そんなわけでそこそこの自己啓発本を読んでいたはずなんだけど、思い返してみると内容も著者も、題名すらも思い出せない。うーん、飲みすぎなのかな?

 
この頃の僕は自己啓発本以外にもいろいろな本を読んでいた。司馬遼太郎や山岡荘八などの歴史物や金持ち父さんシリーズみたいな金に関するもの、バフェットやグレアムなど投資関係、ラノベ、教授が書いた教科書、学術書、資格書…とにかくいろいろ読んでいた。それらから得た知識は僕の趣味の幅を広げたり、投資の道を開拓したり、学位をくれたり、資格をくれたりと、何らかのリターンをもたらしてくれた。
 
だけど自己啓発本、うーん、これが何をもたらしてくれたかと言うと、僕ははっきりした回答をすることが出来ない。
 
自己啓発本ってのは読んでる最中は楽しい。広く華やかな未来が開けるようで、自分の意識は高まり気分は高揚、そこまではいいんだけど具体的にとるべき行動まで落とし込まれてないので一時のテンションアップでおわり、あとに何も残らない。ただのカンフル剤だ。
 
ある程度年をとると自分なりの考えというのが出来上がっており、それは活字程度で大きく変えられるものではない。とすればやはり、なにか自分にはない知識を得るためか、単なる娯楽として本を読むべきなのかなと思う。この思いは歳を経るたびに強くなっている。それは自分の進む道が、道先が明確になってきた証拠なのかもしれない。
 
今の僕にはやる気を換気させるためだけに一冊の本を読み切る時間はない。必要な知識が得られる本を選出して知識・ノウハウを吸収する。もしくは休息目的で娯楽的な本を読む。今後僕が本を読むなら、そのどちらかしかないかなー。