ある日、嫁さんから「これ以上お金があっても生活水準は変わらなそうだね」と話を振られた。
そうかな?
1億追加であったらどうなる?
恐らく平日のおやつがチロルチョコからブラックサンダーになるくらいの変化はあるだろう。
3億だとどうだ?
それだけあれば職場にアクセスが良い所に移れそうだ、通勤時間を30分短縮できるくらいの変化はあるだろう。
それ以上となると、確かに使いきれないね。そんな会話をして話題が終わった。
それ以降、時折お金のことを考える。高いご飯にはさほど興味ないし、海外旅行も頻繁に行きたいと思わない。そもそも子は学校があるし。
仕事を辞めたいかと言われると、現時点ではそうでもない。暇を持て余す未来が予想できるし、僕は今の仕事でそれなりに社会貢献をしている気になっている。そこからくる自己肯定感は、無職では得られない。
となると今よりもっともっと稼ぐ増やすことに実利はあまりないのかもなぁ。
お金で解決できないことは多く、その類の問題は得てして重たい。歳を取るたびにそうした問題に見聞したり直面したりすることが増えてくる。
もちろんお金が一定量無いと大きな困難に直面するし、多くの問題がお金で解決できることも事実。だけど一定量に達しているなら、そこから先の金稼ぎはゲームのスコア競争と同じなのかもしれない。要は自己満足。
なぜ急にこんな記事を書いたのかというと、正にお金で解決できない問題に直面しているからだ。

結局お金じゃどうにもならない世界が、確かにあるのだ。
