WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

襲い来る経済雑誌


僕は機構設計者。今を必死に、刹那的に生きる僕は日経ビジネスの愛読者だ。日経ビジネスはいい。かつてセンター試験で社会系科目を平均割れした僕でも、世の中の動きがなんとなくわかった気にさせてくれる。また、大企業の社長や政治家など偉い雰囲気な方々のお言葉は僕のモチベーションを刺激して意識を高く上げてくれる。こんな素晴らしい雑誌が週1で送られてくるので、僕のわずかな自由時間は大半が日経ビジネスに取られている。日経ビジネスはいいぞ!

僕の嫁さんは金融系、ダイヤモンドを取っている。ダイヤモンドは日経よりも大衆的な感じで親しみがわくよね。編集してる方もそういうのを意識してるのか、景気の動向とか為替などの直接お金に関わる、キャッチーな内容が多いように見える。大衆の例に漏れず僕も株や為替が大好き、そんな僕が嫁さんのダイヤモンドに手を出し始めたのは避けようのない運命だったとも言える。

僕の通勤時間や休憩時間はこの両経済誌を消費することに費やされている。日経ビジネスとダイヤモンドの二刀流、資本を中心として回る世界において僕はさながら現代の宮本武蔵。高まる意識。深まる社会知識。その果てにふと気付く、僕の専門分野が全く伸びていないことに。そうだ、僕は設計者だった。

世の中にはたくさんの落とし穴がある。酒、ビール、そして意識を高める経済誌。僕は大切なことを見失うところだった。社会人として社会の流れを知ることは社交性を保つために必要だが、ある程度以上の社会知識はあまり使う機会が無い。使わない知識は知的好奇心を満たすことしか出来ない。成人をはるか前に迎えた僕は年々記憶力がなくなっている。この限りある記憶容量は刹那的な社会知識ではなく、専門分野に使うことで一個人としての強力な武器にすべきではないだろうか。

そんなわけで僕は、まずダイヤモンドを捨てることにした。きっかけは嫁さんに「私が契約してるのに独占しすぎ」と怒られたからだが、感謝のきわみ。こうして時間に余裕が出来た。この時間を有効に使うべく、今日も僕はWiiUパッドを手にハイカラシティに向かうのだ。

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