最近の凄まじい下げもおさまり、恐怖指数からすると市場も幾分落ち着きを取り戻してきたように見える。サウジ、ロシア、カタール、ベネズエラが原油の生産量維持に合意し、イランもそれに協調したことで原油価格も上向いた。個人的には、減産するわけじゃないのに上がるのか…という感想だけど、下げっぱなしだったから上げる理由が欲しかったのかもしれない。とにかく、状況は少しずつ改善していってるもよう。
そんな中で僕自身はどう動くかなー、というのを考えている途中だ。ひとまず持株は売るつもりはないが、買いに向かうのかと言うと微妙である。僕の監視銘柄は内需株が多いが、これらのPERは20以上のところが多く、まだ株安という水準ではないと思っている。電子部品系は安くなっているけど、ここは中国の景気減速をモロに受けるところであり、ひとまずは来期予想を見てからじゃないと怖いなーと二の足を踏んでいる。カゴメとか優待が嬉しい食料品系も高く(ここらはいつも高い気がする)、つまるところまだまだ買いたいと思えるものがない。根っこにあるのはやっぱり中国の行方、原油と違ってこちらは高度経済成長が終わり、成熟への過渡期に差し掛かっているわけで、そこの着陸のさせ方に不安がある。中国って昨年夏の暴落時の売却禁止措置に代表するように腕力に任せた強引な所があって、その姿勢が怖いんよね…。そんなわけで、MSCIコクサイのETFとかをほそぼそやる程度かなーとか思っている。もちろん相場の急変とかで安く買える機会があれば少しは積極的になるかも知れないが。
何はともあれ市場の動きが落ち着いてくると精神的にも楽になる。束の間かも知れないけど、今はこのナギ節を噛み締めよう。