WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

嫁さんの寝言とビールと発泡酒

寝ようと寝室に入ったところ、先に夢の中に突入していた嫁さんが「へっ」という侮るような笑いを放った。僕の嫁さんは人間ができている、普段ひとを侮るようなことはしない。いったいどんな夢を見て、あんな笑いをしたのだろうか。その時、夜に飲んだビールについて思い出した。

 

僕はビールの味が分からない。ビールが不味くて飲めない、ではなくメーカーごとのビールの味の違いを認識できない、という意味だ。ホームパーティを行った時、友人たちと利きビールをやったことがある。エビス・プレモル・アサヒ・発泡酒・季節限定プレモル。透明なカップに注がれたビールが1つずつ運ばれていく。友人たちが悩み悩み回答を書いていく中で、僕は強い確信を持ちながらスラスラと回答欄を埋めていった。

 

結果、僕は季節限定プレモル以外を見事にはずし、1/5個正解でダントツの最下位だった。違いの分からない男。周りからの冷たい視線。特にいつも飲んでいるプレモルを発泡酒と間違えたことは物議を醸した。嫁さん連合の会合とその結論。「ビールじゃなくて発泡酒で良かったんだ。」

 

もちろんその結論は冗談だ。夜に飲んだビールはプレモルの味がした。缶ではなく、グラスに注がれたものが出てきたので確定ではないが、プレモルのはずだ。缶用のごみ箱をあされば元の缶も出てくるだろうが、それは嫁さんを信用していないということだ。あれはプレモル。結婚すると恋は愛となり、相手の嫌なところが見えるというが、僕はまだ嫁さんに恋している。恋は盲目、僕は奥さんが用意してくれるプレモルを今日も明日も、尿酸値が高くなるまで飲んでいくのだ。