仕事の都合でしばらく中国にいました。
とある休日、せっかく異国にいるのだから、とホテルを出て近くの街、天津の中心地まで繰り出しました。
僕が事前に得た天津の情報は乏しく、「結構な都会である」「電気街っぽいものもある」「観光するところはあまり無い」と、何をするかちょっと迷いました。ただ異国の地は歩いて周りを見るだけでも結構楽しく、写真を撮っては歩いて、を繰り返しているうちにお休みを使い果たしてしまいました。これはこれで、充実した過ごし方だったかもしれません。
天津の電気街?「鞍山道」
事前に日本で「天津 電気街」で検索したところ、下記の記事を目にしました。
定価30万円!中国天津の秋葉原で超高級スマホ発見 | いがモバ
そうか、天津にも電気街があるのか。と期待しながら「鞍山道」へ向かいます。
色々な個人店がコアなものを取り扱う場所。僕にとって電気街とはそういう物でしたが、鞍山道はそうした物とは違いました。
スマホの店は確かに多い、しかしスマホの店しかありません。同じメーカーの店舗が沢山あるだけで、それは別に中国でなくても購入できるものばかりです。
「中国まで来てスマホを買ってもな」、なんてことを思いながら鞍山道を後にします。
天津の中心と伊勢丹
中国といえば空気が悪い、とよく言います。昔を知る人からするとマシになったそうですが、それでも遠景を撮るとPM2.5なのか、霞んだ感じがします。
天津の中心部に向かうにつれ、背の高い建物や大型のショッピングモールが増えてきます。
〇〇中心は、日本語で言うところの〇〇センター。まんまな感じが、愛嬌あっていいですね。
中心部の栄えてるところに伊勢丹があります。人もそこそこ入っていて、商売はぼちぼちうまくいってるみたいです。
伊勢丹には和光が入ってます。(重要)
何を食べても中華の味と炒めた野菜しか出てこない中、生のキャベツとトンカツが食べられる和幸は貴重です。ご飯とキャベツ、味噌汁はお替り自由。味噌汁にはシジミが入ってます。強すぎる。
西洋を感じさせる近代的な建物群
天津は貿易港で、海外の文化が色濃く残っているようです。建物も、西洋風なフォトジェニックなものが多くありました。
中国にこうした建物のイメージが無かったので、意外でした。こういった建物は金融系、銀行やら証券やらの物が多く、金を持っているというのが分かりやすい感じがしましたね。
古いまま放置される建物
上記のような立派な建物がある一方、古いままの建物も多く残っていました。
歴史的な建物を保護する、といえば聞こえがいいですが、自分が見る限りは手入れがされておらず、ボロボロのまま放置されていました。こういう、とりあえず体裁はやってるふうにする、というのは中国っぽい気がします。
綺麗で新しい洋風建築物と、昔ながらのボロボロな建物は、お互い身近に存在しています。古い建物で生活している人もいて、貧富の差の表れなのかな、なんて考えさせられました。中国は国としては、それこそ日本よりも豊かになっていますが、経済格差・生活の質なんてのは日本よりもよっぽど極端なのかもしれません。
乗り捨てされる貸し自転車
街の至る所で、貸し自転車が散乱してました。車も自由に路駐されっぱなしで、おかげで町全体が雑多な雰囲気になってました。
貸し自転車はタイヤに穴ぼこ空いてるものが多くありました。空気の代わりに、穴をあけて弾性を確保してるのかもしれないですね。
街歩きに僕も自転車使ってみたかったんですが、QR決済使えないと乗れませんでした。残念。
イタリア街
イタリアの街並みを模した地区があるというので、足を伸ばしてみました。
高層建築物や洋風の建物を見ていて思うんですが、建築技術や模倣の完成度が高いです。ただ、全体として協調している感じが無くて、それぞれ個々で目立っている様子です。それもまた、中国らしいですね。
なので、ちょくちょくカオスな風景が切り取れます。
解放橋
歴史は詳しくないですが、中国人観光客が沢山いたので、なんらか有名な橋のようです。
橋よりも、近くにある時計台の方に目を惹かれました。歯車がむき出しのダイナミックかつ細かい造形の時計は、見応えがあります。
天津の夜景
天津の夜景は「天津之眼」というのが有名らしいですが、夜に独りでウロウロ出歩く度胸も、寒さに打ち勝つ根性もなかったので、撮れませんでした。またの機会に、撮りたいものです。
代わりに、またまた伊勢丹です。
旧正月前の浮かれた感じ、なんかいいですね。羨ましい。
イルミネーションが原色よりでギラギラしていて、これはこれで綺麗だと思います。
まとめ
天津で撮った写真を貼ってみました。
都会は都会でしたが、日本の都会とは違った雰囲気を楽しめました。
道路とか、車の運転手のオレオレ感が強くて、人が道を渡ってようと容赦なく突っ込んでくるなど、歩くのに注意は必要でしたが、身の危険を感じるような治安の悪さみたいなのは感じませんでした。
そこかしこで見かけた公安のなせるモノなのかもしれません。
今回はビジネス渡航でコンデジしか持っていけなかったのが、ちょっと残念です。しかし海外に大きなカメラ持ってくのは、荷物が嵩張って厳しいんですよね。
携帯カメラだと雰囲気が盛り上がらないので、こういう時コンデジは良いですね。今回はTG-3で撮ってましたが、もうちょっとセンササイズ大きくて、望遠もカバーできるコンデジが欲しくなりました。
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