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カフェロイヤルのネスプレッソ互換カプセルを買って、純正品の偉大さを学ぶ

f:id:temcee:20181102235223j:plain 気軽に美味しいコーヒーが飲めるネスプレッソ、ファンも多いのではないでしょうか?僕もそのうちの1人で、そろそろ3年くらいの付き合いになります。

1杯当たりの値段も100円以下とお得なのですが、それでも毎日飲んでいるとコストが気になってきます。

もうちょっと安く飲めるカプセルは無いかな、と探したところ互換カプセルが見つかったので、試しとばかりに購入して飲んでみました。原産国もスイスで、何となく期待できるイメージがありました。

レビューから懸念していた味は及第点、だけど…

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amazonレビューだと味の薄さが多く指摘されてまして心配していたんですが、ネスプレッソと違いはあるものの美味しく飲めるレベルでした。

フレーバーの主張が強くて、コーヒーとしての味は確かにネスプレッソの方が上です。が、半額程度のコストを考えると、十分に許容できる差ですね。

今後もリピートしてもいいと思っていましたが、使っているうちに事件が起きちゃったんですよね。

カプセルが暴発した

カプセルは、純正がアルミを使っているのに対して、カフェロイヤルのものはプラスチックに変わっています。材料費でコスト差を吸収しているんですね。

材料が金属からプラに変わったことで剛性は下がりますし、純正じゃないので本体の詳細な寸法を知ることはできず、カプセルを正しくセットするための寸法や、設計制約もリバースエンジニアリングによる類推でなされているのでは、と思います。剛性を上げるために追加したような凸凹の形状やら、位置決めして貰いたそうなガイド用っぽい線リブに、苦労が見えるようです。

そうした設計上の工夫がありつつも、ある日、カフェロイヤルのカプセルでコーヒーを入れてると、突然ネスプレッソが大きな音を立てて、ハンドルが突き上げられました。

どうもカプセルがきちんと収まっておらず、ハンドルのロックがきちんとかかっていなかったようで、抽出の圧力に耐えられずに開いてしまったようです。確かに、ハンドルを締めるときの感触が、純正に比べてぐにゃりとした感じで、いまいちロック感がよわかったんですよね…。

カプセルの豆が内外に飛び散り、周囲もネスプレッソ本体も悲惨なことになっていました…。

そんなわけで、今後はきちんと純正品を買おうと思った次第です。

カプセルはリカーリングビジネスの核

何度か湯通しをしたものの、今でもネスプレッソから豆の残りカスが出てきて、あの時の暴発をフラッシュバックさせてくれます。

リバースエンジニアリングは、特に3次元的な形状の場合は本当に難しく、完全なものをコピーすることの難しさを感じます。

それはそうですよね、ネスプレッソのような、いわゆるリカーリングビジネスでは、本体よりもリピートされるカプセルの方が大切なわけです。

本体に最適化されたカプセルは、やはり唯一無二であり、金を出すだけの価値があると思い知りました。

似たようなことはプリンタにも言えますね。半端なインクを買うと、目詰まりしてダメになります。

サードパーティー品を買う時は、それなりの覚悟をして買うべきなのかもしれません。

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