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リングライトと顕微鏡モードが凄い!STYLUS TG-3 Toughは最強のメカ屋カメラだ!

設計者として、メカ屋として働き始めてからずっと探し求めているものがありました。

物の細部を正確に撮れる、小回りの利くカメラ

メカ屋は出来上がった部品の金型の合わせやバリや、試作品評価での破損状況を写真で記録します。メーカーに修正指示を出したり、評価レポートとしてまとめて上の人に報告したり、ノウハウとして社内にレポートを残すのに使うんですよね。

注目しないと分からない程度の打痕や、黒樹脂の入り組んだ形状のディテールを残さないといけないのですが、これをクリアできるカメラが中々みつかりませんでした。

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ようやく、信頼できるカメラに出会いました。それがSTYLUS TG-3 Toughです。

驚異の顕微鏡モード

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もうね、凄い寄れるんですよ。

上記の写真は寄木細工のコースター。完全に密着させて撮っているんですが、フォーカスが合って木目の様子がはっきり描写されています。

いや、言いたいことはわかりますよ。「1cmマクロなんて最近のカメラじゃ普通だろ」

そうかもしれません。ただ、1cmマクロだけではこの写真が撮れないんですよ。

密着させているのになぜ明るく撮れるのか?問題はそこです。

LG-1を付けての顕微鏡モードの寄れる感!

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別売りアクセサリーのLG-1、こいつが素晴らしい!

カメラ本体についているLEDライトを導光するだけのアクセサリーなのですが、これのおかげで密着状態でも十分な光量を確保できるのです!

密着で撮れることで世界は変わるんです。

素晴らしい顕微鏡マクロの世界

言葉なんて野暮です。活用例に移りましょうー!

被写体 α6000さん

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カメラのダイヤルのスピン目、ちょいとブレてますが切削の様子が見てとれます。

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レンズの印刷の向こう側にアルミの切削加工のギザギザがあるのまで、きちんと描写されてますね。糸クズもしっかり…きれいにして撮ればよかった。。。

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樹脂のシボ、印刷もこの通り!

被写体 Oculus Goさん

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今度はブラスト目、こんな感じなんですね。印刷は思ったよりベッタリ感があります。

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これはアルミの端面です。端面がちょっと丸まってますね。パンチのダレ面のようです。まぁ、外側は人が触れるところなのでバリ面にはしないでしょうね。

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USB挿入口。樹脂のPLバリ、コネクタのシェルの分かれ目がしっかり!サイコー!

これだよこれ、こういうのが欲しかったんだよ

ほんと期待以上に寄れます。撮れます。紹介したかったんですよねー、満足!

メカ屋はもちろん、製造技術とか受入とか、ハードウェアと対峙する人はみんな買った方が良いです。キーエンスのVHXまで足を運ぶ回数が減りますよ。すごく便利!

STYLUS TG-3 ToughはタフだったりIPX8レベルの防水だったり、他にも訴求力のある機能がもりもりなんですが、LG-1と顕微鏡モードだけで完全に元をとった感があります。

唯一の問題は、TG-3は過去のモデルで入手するにはオークションとかメルカリで中古を漁るしかないところですね…。

後継機のTG-5も同様の機能があり、LG-1も取りつきますが、如何せん高いのです。動画機能が強化されてたりRAW+JPGで撮れたりするんですがね、仕事の写真をRAW現像するほど、僕はカメラおじさんでもないですし。

仕事が忙しいですが、このカメラでやる気が出てきました。良い仕事には、良い道具を。これからTG-3でガンガン部品を撮っていきます。モノの出来上がりが楽しみです。

こんな記事も書いています。

temcee.hatenablog.com
Oculus Goの外観レビュー。これからはレビュー時に詳細な画像を載せられそうです。

temcee.hatenablog.com
他社製品の外観不良見つけて喜ぶタイプです。