WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

NieR:AutomataをプレイするためにPCを初めて自作した

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興味はあるけど絶対に欲しいわけではない。
僕にとってNieR:Automataと新しいPCはそんな存在だった。

買いたい、しかし無いなら無いでも構わない。他に時間とお金をかけるべきことはたくさんある。物欲にのまれそうな時、自分に言い聞かせるように頭の中で繰り返した。

その日は時間があった。心が疲れていた。そんな日にやることは決まっていた。欲しいものを買う練習...カートに入れ買う直前までいくものの、しかし買わないというおふざけ。ただ、いつもより疲れていた。本当に疲れていた。手が滑った。NieR:Automata(Steam版)を購入してしまった。

購入したからにはやらねばならない。即座に足りてないストレージ容量を無理やり整理し、40G超えの暴力的ボリュームをインストールで消費した。

発売から時は経っているが名作との呼び声が高いことは知っている。ディストピア感あふれる世界観、美しいBGM、キャッチーな2Bのデザイン、どれも知っている。ゲーム起動とともにピークに達した僕のワクワク感はしかし、最低画質にしてもなおラグラグのプレイ画面に打ちのめされた。

明らかにPCのスペック不足だった。

はじめての自作PCの構成

足りないのは理由ときっかけ。

やりたいゲームをやる、という明確な目的ができた僕はPCを買うことにした。

種別 製品
CPU AMD Ryzen 5 3600 BOX
グラボ MSI GeForce GTX 1660 Ti ARMOR 6G OC (GeForce GTX 1660 Ti 6GB)
メモリ G.SKILL F4-2666C19D-16GNT (DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組)
マザボ ASRock B450M Steel Legend (B450 AM4 MicroATX)
ストレージ Western Digital WD BLUE 3D NAND SN550 NVMe WDS500G2B0C (M.2 2280 500GB)
電源 Antec NE650C (650W)
ケース Thermaltake CA-1J4-00S1WN-00 (Versa H18 MicroATX アクリル)
OS Microsoft 【64bit】 Windows 10 Pro 日本語 DVD (DSP)

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全部で125k円くらいで正直痛い。コスパ重視で、一先ずたいていのゲームが最低限動くレベルの構成を目指した。

はじめての組み立て

仕事でPCを設計していたこともある僕だが自分のPCを自作するのは初めてだ。初心者らしく、ネットで組み立て方を確認しながら丁寧に仕上げた。

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マザーボード、バーン。

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CPUドーン。

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サーマルグリス買うの忘れて泣きそうになったけど、FANにTIM(Thermal Interface Material:界面の熱伝達を促進する部材)が存在していた。ナイスぅ!

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ドライバーとFANが干渉するんですが。

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完成! 光った!何の光!? ケーブルルーティングや本体取り付けは熱中しすぎていて写真撮るのを忘れていた。

結果

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動いた。中画質でもプレイできるヤッター。

まとめ、標準化すごい

長年の「今はPCを組むには時期が悪い」を乗り越えてついにPCを自作した。NieR:Automataも動いた。大勝利。でも正直、半導体不足の今は時期的によろしくなかったかなとも思っている。

それにしても標準化はすごい。それぞれ別の会社で作られているパーツたちがキチっと組み立てられて動くんだから。

当たり前だろと言われそうだけど、同じ会社内で設計して作ってもうまく組み立てられない事例を経験している身からすると、各所バラバラで設計して作ったものを素人が組み立てて動くってやっぱり凄いと思ってしまうものだ。

初めての自作、費用的に痛いものではあったものの経験することができてよかった。あと単純に何かを組み立てて動かすって面白いよねという、自分の原点的な振り返りもできたように思う。

色んな事が起こる毎日だけど、これからも頑張っていこう。