WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

共働きの崩壊と申し訳ないお気持ち

このお気持ちを貯めて仕事を消せればいいのに。

会社はもはや感染者の発生を知らせなくなり、感染すること自体が日常になりつつある狂いそうな今日この頃。首都圏の保育園や小学校で子供がCOVID-19に感染し、施設閉鎖または濃厚接触による登園停止のパターンが明らかに増えている。そうなってくると詰むのが僕ら共働き家庭だ。仕事を求めた僕らの生活は子を預かってくれる園無しでは成り立たない。

ただウチは恵まれていた。複数年で溜め込まれた有給、テレワークが許される業務形態、会社の制度としては辛うじて業務が継続できる。
「じゃあヨロシク」
と嫁さんに頼まれた。僕とムスコの在宅育児ワークライフが始まった。

会社の制度としてテレワークが出来ることと、テレワークで仕事が回せることはイコールではない。僕はハードウェアエンジニア。ハードを触らずにエンジニアリングするのはエクストリームハードだ、これはハードウェアを触ったことある人なら分かるだろう?

エンジニアリングは課題解決!課題を探求して実用を目指すのが僕らの仕事で、課題も解決策もハードウェアにある。観察・評価・測定・対策。現地でしかできない対応できないものは多い。普段は分担し、パラレルにこなせる業務も、僕ら共働き組のリタイアによりシングルタスクとなり、ひたすらに積み重なっていく。明らかに仕事量が偏る。出社することにより感染リスクも負っている。非出社日数に比例して積まれていく申し訳なさ。

在宅でできる業務くらいは完璧にこなそう…と思っていても育児をしながらの仕事は難しい。ムスコは一人遊びも出来る方だが、それでも目を離して1人放置することはできない。充実した仕事環境である自室から抜け出し、リビングテーブルにお仕事環境構築。モニタの数は3分の1になった。

何より困るのが仕事の中断だ。現地組のありがたい観察結果をもとに課題の根っこの仮説を組んでいる最中に、おもむろに起動されるリングフィットアドベンチャー。こちらの集中状態関係なくプレイは進み、足のゴムが外れては直してくれとお願いが飛んでくるし、木箱のクエストがクリアできないと機嫌を害すと持ち上げて持ち上げてテンションを戻してあげる必要がある。頭が仕事とリングフィットの間で反復横跳びする、何を考えていたのかが分からなくなる。仕事のパフォーマンスはどうしても悪くなる。これで現地組と同じ労働時間換算していると思うと、本当に申し訳なさしかない。

現場の戦力になれず、頭を使う仕事もイマイチな中、それでもどうしたらいいのか分からず我武者羅に過ごす日々は過ぎていく。すべてが終わり夜になり頭が解放されると、やっぱり共働きが無理な働き方だとか、職業によって感染拡大期のハードルに差分あり過ぎだよなとか、いろいろネガティブなことが浮かんでは、考えても凡人にどうできるわけでもなしとかき消していく。

この生活は一旦は終わりが見えたものの、感染自体はまだまだ拡大中だ。ある日、突然在宅育児ワークが始まってもおかしくないし、そうなるだろうとも思っている。仕事で積まれた申し訳なさは、やはり仕事でしか取り戻せない。有給以上に積み重なった申し訳なさの返済を始めるためにも、一先ず今回の波は早く収まってほしいものだ。