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「キングダム」と「項羽と劉邦」を読んでリーダー像を考える

リーダーとはどういう存在かを考えるのがマイブームです。

最近キングダムを読んでいます。いま合唱軍編の後半で、秦滅亡の危機を前にのちの始皇帝である政が蕞(さい)の住民にハッパをかけ、最強の敵たる李牧を相手に決死の防衛戦を行っているところです。

元々兵士ではない蕞(さい)の住民たち、戦わず降伏を考えていた彼らを前に政は演説を行い、奮い立たせます。その姿は立派で頼れるリーダーです。

一方、並行して司馬遼太郎の「項羽と劉邦」も読んでいます。秦が6国を制覇し政が始皇帝となった後の話です。キングダムでは立派だった政も年を取り死を恐れ、すっかり偉人の風格を失っています。やがて始皇帝は病死し宦官の趙高が皇帝を操り宮中は乱れ、世間もまた反乱がおこります。

反乱の中で頭角を現すのが項羽と劉邦。武に優れ周りを畏怖させる項羽に対し、どこか抜けたところが多く戦績もパっとしないのが劉邦です。しかし劉邦の周りには多くの才あるものが集まります。劉邦の人柄によるものです。そして、ここまではまだ読み進めてないのですが、やがて項羽を討ち大陸を統一します。決して強くないものの、周りが「助けてやりたい」と思うのもまた、リーダーなのでしょう。

今の世間でも強いリーダーがいる一方でちょっと頼りないけど助けてあげたくなるリーダーもいます。強いリーダーの方が目立ちがちではありますが、まぁ誰もが能力的にも精神的にも強くなれるわけでもないですよね。

リーダーとは何ぞやとの問いへの答えはまだはっきりしません。が、1つ言えるのが他人の能力を大いに引き出すのが良いリーダーなのかなと。

ハッパをかけられてても自発的でも、とにかく最大限の能力を引き出し、そして成長させていくことは大切なんだろうなと思ってます。

そういう意味ではプレイングマネージャとかは良くないんでしょうね。

リーダー。マネジメント。僕にとっては未知な領域です。あるべきリーダーの姿ってどんなものでしょうねー。