WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

COVID-19で子供の退院が早まった

子供が退院しました。
喜ばしい一方で、実のところは表題にある通り、新型コロナウィルス感染症ことCOVID-19の影響で予定の治療を打ち切っての、前倒し退院です。

今回の退院に至るまで、自分の中で葛藤やネガティブな思いやらがモヤモヤ渦巻き、なかなかしんどい思いと選択をしました。今回の選択が将来的にどう影響するか、いまのところは分からないですが、今の自分の思いを保存しておく意味でブログに書いておきます。

COVID-19による入院体制への影響

いま現在(4/6)、東京都では確保している病床数を超えるほどの感染者が出ています。子供が入院している病院でも、感染者を受け入れるよう要請が来ていたらしく、COVID-19専門の病床と人的リソースの確保を勧めているようでした。

人的リソースとは、主にお医者さんや看護師さんですね。で、小児科からも看護師さんも何名かがCOVID-19に割当られるようになり、小児科を見られる看護師さんが少なくなる。よって、見られる病児も少なくなるため、比較的症状の軽い病児から前倒し退院のお願いをしている、と。

早期退院と居残りのプロコン ★自分の考え

早期退院

Pros
* 入院付添の負担(僕ら夫婦やばぁば)が減る
* 付添のCOVID-19感染リスクが減る(病院まで移動・院内での感染リスク無し)
* 子供のストレス低減
* 子供のリハビリが早まる(筋力・社会復帰)

Cons
* 病気のぶり返しリスクがある(治療打ち切り・完治確認無し)
* 外来通院でのCOVID-19感染リスクあり(特に子供、何でも触るし顔も触る..)

居残り

Pros
* 病気をしっかり治せる
* 子供のCOVID-19感染リスクは低い(親がかからなければ..)

Cons
* 付添のCOVID-19感染リスクが増える
* 病院の対応力への懸念あり(人出が減るので以前より対応力は落ちるかと) * 子供がより運動不足になる(ほぼベッドの上で過ごすため)

病院でのCOVID-19感染リスク ★自分の考え

病院側のCOVID-19対策としては、病棟や移動経路を一般と分け、看護チームも他の病棟へ立ち入らない、と聞きました。この点から、子供が入院している小児病棟での感染リスクは特別高くはないかと思いました。医療従事者は衛生観点しっかりしているので、世間よりも安全とも言えます。
一方で、病院には大勢の病人が訪れます。そんな外来を通ってくる付添(小児の親)は、相応のCOVID-19感染リスクがあります。

退院すると、付添人が毎日病院に通う事がなくなり、病院と移動経路による感染リスクは無くなります。ただし、経過観察のために外来通院が必要であり、公衆衛生の概念が無い子供が移動時や病院外来での待機時に感染するリスクが浮き出てきます。

そんなわけで総合的に見てCOVID-19へのリスクとしては早期退院と居残りのどちらが良いか判断に難しいところでした。
最終的には、早期退院の方が感染リスクを抑えられると考えました。外来通院は移動に自家用車を使う、人の少ない時間帯に移動し、病院近くのホテルで前泊、などの対応策が考えられるからです。

病院の対応力について ★自分の考え

平時なら、付添している僕らが諸々のお世話をするので、看護師さんに頼るのは投薬や検査に限ります。これだけなら、人出が減った中でも問題ないでしょう。

ただ、もし付添人が体調を崩したら?COVID-19に限らず、ちょっとした発熱でも面会はしばらく禁止になります。
付添ローテーションが崩れた時、子供を見れない時間帯ができてしまったら?病院の対応力が下がる中で病室に1人佇む子供を想像すると、不安がよぎります。オムツはきちんと交換してもらえるのか。有事の際にきちんとコールが出せるか、すぐに対応してもらえるか。情緒面に影響はないか。

この辺の不安は、払拭できませんでした。それなら退院して、身近で見続けられる方がいいかな、との判断です。

病気について ★自分の考え

細菌性の肺炎で入院しており、血中CRPは正常値まで落ちたもののレントゲンに若干の影が残っていたため、治療を続けていました。
ここの経過がどうなっているかが大きな判断ポイントでした、本当はCTを取って確認する予定でしたが...。

医療については素人なので楽観的かもしれませんが、最後にレントゲンとってから1週間以上の抗生剤投与をしており、血液検査その他の結果も落ち着いているので、投薬で様子見出来るレベルなのでは…と考えました。

まとめ

いろいろ懸念点があり、そこに対して十分に判断できる材料もない中で、それでも決断しないといけない。今回のお話は、その類のものでした。

合理的に良いといい切れる材料があれば、人…特に身内、我が子の健康や命が関わってこない問題だったら、どんなに楽に選択できたことか。仕事の方はのんべんだらりとできても、人生の重い選択は唐突にやってくるのだなぁと思わされた限りです。

願わくば、今回の選択が良い方向となりますように。