
設計するものが無くなってきているなぁと感じます。
理由の一つは、あらゆる電機製品がスマホに集約されてきて、個別の製品市場が小さくなっていること。もう一つは、中華ODMがあまりに安すぎて、よほど差別化できる製品でなければ自社設計よりODMに投げた方が合理的になってしまうことです。どちらも、僕が設計の仕事を始めたころからなんとなく予感はありましたが、いよいよその時が来たのだなと感じます。
製造に関して言えば、中国も割高になり(地政学リスクもあって)、生産拠点を他国に移す動きはあります。それでもODMの価格競争力はいまだ健在です。 僕も少し前にODMの窓口を担当したことがありますが、まず設計者の人数に驚かされました。同じ製品を作るのに日本の倍近い規模のチーム、まさに人海戦術。技術的な粗は多かったものの、発注側がしっかり技術的見地をもって対応すれば十分に戦力になる。指摘すれば爆速で修正してきますからね。コストと工数の豊富さで言えば、日本の製造業では太刀打ちできないと感じました。少なくとも、正面から競って勝てる相手ではないですね。
ハードウェア設計という仕事は、誰にでもできるわけではないけれど、技術の進歩が緩やかで、要点さえ押さえればそれなりのものができてしまう。 だからこそ、差をつけにくい。 新規設計でトラブルが起きても、大抵は過去の知見を辿れば解決できる。 僕らにできることは、彼らにもできてしまう。 そして、近い将来には、AIにも。
そんな環境の中で、自分は今後どうしていくか。どんな業界なら設計という仕事が生き残れるのか。 最近は、そんなことをよく考えています。
まぁODMはODMできちんと管理する、手綱を握るのは大変ではあるのですが。。特に品質回りの考え方は文化レベルで違いますしね。。
