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小児科に隔離入院した息子の付添対応について

妻子が入院しました。多角的な情報からコロナではない、と判断されています。ただ、そこに至るまでは2人とも別室で隔離状態でした。

隔離とはいえ、息子はおむつも取れておらず、情緒面も考慮して親族の付添が必要です。今回は、僕と義実家のローテーションで対応しました。

「隔離状態ってこんなシビアなんだ。」

自分が当事者になり、感染対策の温度感を肌で実感してきました。

病室の基本方針

  • 乳幼児には24h付添対応(これは隔離関係なく)
  • 付添は基本1人、交代も最小限(1回 / 日)に
  • 病室に持ち込んだものは外に出さない

冒頭でも述べましたが、乳幼児を病室に1人にしておくことは精神面に悪い影響があるため、基本はフルタイム付添です。
とはいえ、病室に寝泊まりする設備はないし(簡易ベッドはありました)、付添人がしっかり休める状態でないと体を壊すし、朝晩くらいは仕事のメール対応をする必要があります。
息子が起きる前に付き添いを開始し、寝静まるのを見届けて帰る、という妥協案で手を打たせてもらいました。

感染リスクを最小限にするため、付添にかける人員は最小限です。
病室から出られる物は医療用廃棄物のみという前提のもと、物資も最小限かつ消毒がしやすいものとするよう通達されました。

持ち込み物

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通常の入院で必要になるものと、基本的には同じです。そんな中、注意が必要だったのが衣類の量です。
普通に入院している分には、院内で洗濯が可能で、着替えも3日分あれば事足ります。ただ今回は、院内の洗濯機が使用できず、衣類の洗濯が別ルートとなっていたため、洗濯に出してから戻ってくるまでに日数がかかりました。ので、通常より多めに着替えを準備する必要がありました。

また持ち物は最低限という点で、息子の暇つぶし用のおもちゃが一番影響受けましたね。いざという時にアルコール消毒がしやすいもの、もっというと捨てていいもの。そういった目線で選別していくと、本やDVDが適役でした。特にDVDは子供の好きな動画を焼いていけば、捨ててもダメージ小さいのがいいですね。
ただ見るだけの物ばかりなので、日数を重ねるにつれ息子にも飽きが出てきます。自然と、機嫌が悪い時間も増えていきました。その影響で、点滴のルートが外れたり、投薬とか着替えとかが滞ったりする点は、想定が足りなかったです。自発的に遊べる玩具は、ある程度そろえておくべきだったか、と思います。

付添時の服装

病室にいる間は、下記の使い捨ての防護用品を身に着けていました。

  • キャップ
  • マスク
  • アイガード
  • 防護服
  • ゴム手袋

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汚染エリアたる病室は防護用品を必ず身につける、クリーンエリアたる廊下には身につけた防護用品を露出させない。そんな運用です。トイレなどで病室外に出るたびに着脱していました。

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付添人についても汚染箇所の目安が設けられていて、防護用品の内側はOK、外側は汚染箇所とされ、防護用品を脱ぐ際には汚染箇所を触れないように、慎重に脱ぐことが求められました。(脱ぎ方のレクチャーも受けました。)この脱衣が意外に厄介で、この面倒を避けるために自分の休憩をおろそかにしてしまったのは、後に考えると反省点でした。

まとめ

隔離状態の息子の付添状況について、淡々と書きました。

今回の入院および隔離が決まった時、色々な思いが頭をめぐりました。

無事に治るだろうか?
いつまでこの生活が続くのか?
もしPCRで陽性が出たら?保育園とか職場とかには申し訳ないな…

仕事も大混乱をしているのもあって、心身ともに削られ、情けないことに途中で体調を崩してしまいました。
それにより付添のローテーションも崩れて、義実家に大きく負担を掛ける形になり…本当に申し訳なく思います。

お金をケチったのも良くない。
素直に、病院近くのホテルを借りて、睡眠時間その他を最大化するよう考えるべきでした。時間さえ取れていれば、僕の体調も崩れていなかったのでは、と思います。

また実際に中の人になって実感したのですが、病院側の負担も相当なものだったと思います。
不明な点も多い中で、オンゴーイングにルールを作るのも大変なら、日々変わりゆくルールに対応して看護していくのも大変だと思います。そんな混乱の中にあって、息子を見てくれた先生、看護師さんたちはとても親切に接してくれました。本当に、感謝しています。

妻子とも回復してきており、僕も精神的に余裕ができてきたので、こんな記事を書くことができました。我が家も、世間も、早く日常を取り戻せるといいなと、切に願います。