WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

身なりを整えれば人は変わるのかもしれない

高校来の友人に彼女が出来たらしい。僕が認識している限り彼にはこれまで彼女がいた形跡が認められなかったので、もしかしたら初めての彼女かもしれない。何にせよめでたいことだ。

このことは突然サラッとカミングアウトされたので驚いた。思い起こせばその前兆はあった。少しときを遡るが、一昨年の秋ぐらいに「服を買いたいから服屋を教えて欲しい」と呼び出された。東京暮らしはそちらの方が長いだろ、と思いながらも頼られるのことに悪い気はしない。そんなわけでOK返事をして休日に男2人でショッピングと洒落込んだのだけど、その時の彼の格好は一言で言うとだらしないものだった。上下ともサイズが大き目であっておらず、シャツはヨレヨレで色褪せ気味…ここら辺はブランド云々以前の話だろう。

アローズ・ビームス・シップス・ナノユニバース。僕が信仰するセレクトショップに連れていったものの彼の反応はイマイチだ。「高い」「高い」「高い」ウダウダ言ってくる彼に僕はキレた。普段から開発コストについて上の人からチクチク言われていたからだろう、僕にとってコストの指摘は何よりも耐え難いものだった。「そんなに高いならここで買えよ」そう言って僕が連れて言ったのはZARA。言わずとしれたスペインのファストファッションブランドだ。コストとクオリティは等価交換だ。現実を思い知れ!その思いでZARAに案内した僕は、友人の「こういうのでいいんだよ!こういうので!」という発言に膝を屈した。こういうので良かったのか……。

 

ZARAで全身をコーディネートした彼は、清潔でパリッとして見えた。身なりを整えるうえで重要なのは清潔感、そこに必要なのはブランド力ではなく生き生きとパリッとした生地の感じとサイズのフィット感だ。それを改めて僕は認識させられた。「ありがとう、色々文句を言ったけど…これで満足だ」そう述べた彼は、合流時とは比べ物にならないほどイケメンに見えた。

 

服装を整えることで彼は自信をつけたようだ。人は見た目が9割、それは他人からの印象のみならず自身をも変える力を持つということなのかもしれない。

と言おうとしたけど、彼女の件……根も葉もないガセだったらしい。そりゃ無いよ。そんな月曜日。明日仕事嫌だー!