WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

今週のポートフォリオと勇気の損切り

<まとめ>

●OUT

・サンマルク損切り

 →あんまり岡山好きじゃなかった

・JT微益撤退

 →現金確保 ※高PERディフェンシブより割安な株を買っていきたい

●IN

・第一カッター興業買い

 →ポジティブ:割安・好財務・五輪/復興特需・直近の業績好調

  ネガティブ:低配当・低流動性・競合多い・次期は減益予想

 

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今週の雑感

今日は久々に自室(WIC)から更新、キーボードにホコリがたまっている。

今週はちょっとポートフォリオを弄った。結構長く持っていたサンマルクを損切り、JTも精算して、小型の建築銘柄である第一カッター興業を買ってみた。FOMCと日銀の政策決定会合が来週に控えていて怖いね。市場が敏感に反応しすぎなきゃいいけど。

サンマルク損切り。。。

今年のはじめから僕の悩みの種であり、月次からもイマイチ感が漂っていたサンマルク。。。ついに損切りと相成った。きっかけは9/13に発表された8月月次で、全店売上が前期比96.7%、既存店が93.4%とよろしくなかったこと。土日が前年より2日少なく台風など天候に恵まれなかったとはいえ、半期で6.2%の売上増を予想している中でこの停滞はキツイ。下方修正という言葉がちらついてくる。また最近の日本における消費性向はデフレの色が濃くなっていて、低価格帯のハイデイ日高はともかく中価格帯のレストランを多く抱えるサンマルクは今後も厳しい環境が続く事が予想される。今年は円高の急進やBrexitなど色々あったけど、なんだかんだで世界の相場は大崩れせずに耐えており、意外と日本の景気も持ち直せるかもと思っていたけれど…甘かった。

で、サンマルクを持ち続けるモチベーションは何だったのかと振り返ってみると、「健全な財務」そして「岡山県銘柄」っていうことだったんよね。

temcee.hatenablog.com

 今も財務は健全で悪く無い会社だとは思うけれど、現状の会社予想でPER12.8倍、1Q実績と同等で今後も進捗したとすると14.4%減益でPER15倍ということになり、下がった今でも結構な水準なんだよね。トレンドに無い業種の、1Q減益の企業のPERと考えると高めとも言える。そんなわけで2Qの内容によっては下に行く余地は十分にあるかなーと考えちゃったわけで。そんな状況にあっても地元を応援する意思が強ければ保有継続できたかもしれないけれど。。。

temcee.hatenablog.com

 (地元)愛などいらぬ。

損切りはいつも切ない

僕はシステムとして損切りをきっちり運用してはいない。複数単元所有してる場合は購入額から10%落ちたあたりで1単元まで数を減らしはするが、その後は多少落ちてもそれなりに保有する感じだ。その手法は日経がイケイケだった去年くらいまでは大方プラスに作用してきたけれど、これからはどうだろうか。今の市場は昨年までと比べて弱いし、景気も日本に限ればそんなに強い状態ではないし、危なそうだと思ったところはバッサリいった方がいいのだろうか。

僕の理想とする投資は長期投資で、一度買ったら日々の値動きに左右されず 企業の強みが失われない限り握り続けられることが目指す姿だ。とはいえ僕自信が自分の企業分析にあんまり自信を持っていないために日々の値動きに左右されることもあるし、景気のトレンドに右往左往してヘタれてしまうことが往々にしてある。

サンマルクの損切りは前述のように理由こそあれ、本当に売ってよかったのかなーと悩みもしている。厳しい環境下で株価が下がっているからこそ環境改善を見越して安値で仕込むという考えもあるし、実際にサンマルクの財務状況なら多少不遇な時期が続いても十分に乗り切れるだろう。結局データはある程度感情を入れてやれば表裏どちらにも使えるものだ。だからこそ損切りをしたときはこれでよかったのかと考えてしまう。

第一カッター興業買い

五輪特需や復興需要などもあり前々から建築系は買っておきたいなーと思ったので割安そうなところを買ってみた。第一カッター興業はジャスダック上場の企業で、コンクリの切断や穿孔などに強みを持つ会社だ。僕が目を付ける銘柄の例を漏れず財務状態がよく、特需のおかげかここ最近の業績は右肩上がりだ。

復興特需が1巡したことや競合が多いことを理由に今期は減益を見込んでいるものの、控えめな予想から上方修正を行うことが多い会社のようなので、そのあたりは1Qの様子を見ながらかなー。

僕にしては珍しくジャスダック銘柄ということで、ちょいと冒険してみた。出来高も実際ひくく、何かあるとストーンと落ちそうではある。とはいえこの銘柄は長期で持つつもりはあまりなく、東京五輪が盛り上がってくるまでにある程度上がったら売ってしまうつもりだ。そして予想に反して業績や株価が低迷するようなら、その場合もためらわずに切るつもりである。