WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

夫は尻に敷かれるくらいでいい

<まとめ>

・先日の結婚式で大学友人とお金(お小遣い)の話になった

・みんな頑張っている(お小遣い的に)

・みんな奥さんに頭が上がらないようだ

・それでも充実した日を過ごしている

久々に話すは金の話題

昨日から繰り返しになるが、大学の友人に招待された結婚式に出席した。僕の結婚式以来に会う大学時代の友人達…前回は僕が主役であり十分な会話が出来ていなかったので、それを取り返すが如く話しに話した。f:id:temcee:20160912192605j:image

話題の中心は金・マンション(家)・子供…これが30代において共通に盛り上がるトピックスである。とはいえそろそろお賃金やその他に差がついてくる年齢なので険悪な雰囲気にならないよう核心には触れずジャブの応酬を繰り返すうちに話は各々のお小遣いの話に収束していった。呆れるほど友好で平和的な話題じゃないか。

オンリーワンでナンバーワン

「みんな、ぶっちゃけお小遣い幾らよ」

その一言で場の空気が変わった。皆がけん制し合い会話が途切れそうになったその時、僕は先陣を切った。

「僕の小遣いは(ピピー)円だ。勘違いするなよ、最近減額されたんだ…」

今の額を素直に話す一方で以前はもっと貰っていたという発言を添えることで自虐にも自慢にも使える攻守一体のこの発言に対し周囲は敏感に反応した。

「お前…その額は…」「何てこった」「それはちょっとなー」

それらの反応が高いととったものか低いととったものか、解釈に僕が困っていたところ僕の対面の男が静かに口を開いた。

「お前、俺のお小遣いを聞いてみろ。俺の額は…」

その後に放たれた額に僕達は驚愕し、涙し、深い絶望に包まれた。具体的な額はいえないが、ドラゴンボールで例えるとバーダックといったところだろうか。 

僕らはみんな敷かれている

全員のお小遣いを開示して判明したんだけど、既婚者の中では僕が一番お小遣いを貰っていた。嫁さんに感謝。言われてみれば当然で、休職中とはいえ共働きの我が家に比べて、他の家庭は1馬力だったり家を買ってたり子供が複数人いたりと固定の収入や支出面で不利な点がある。しかしなぁ、僕も結構キツイと思っていたけれど、みんなそれ以上にキツイ状況にいたのか。世の中は世知辛い。

 このお小遣い論争から分かった事、それはこの場に集った既婚者はみんな奥さんに頭が上がらないという事だ。学生時代優秀だろうと、社会人になってから稼いでいようと関係ない。奥さんに洗い物を命じられればシンクのクリーニングまで実施し、朝イチでお風呂に入りたいと言われれば仕事終わりの入浴後に風呂掃除を行い、家計がちょっとと言われれば喜んでお小遣いの減額を受け入れる。僕たちはみな奥さんの尻に敷かれているのだ。

僕たちはそれなりに幸せだ

「これからは、もっとしんどくなるぜ」ムスコが生まれて間もなくのころ、嫁さんの僕に対する扱いがぞんざいになった事を先輩に相談した時にそんな事を言われた。その言葉が暗示したように、ムスコの成長とともに子育て負担の増した嫁さんは多くのリソースをムスコに割くようになっていった。これは仕方ない事ではあるが、寂しくもある。ただ先輩の言葉には続きがある。

 

「だけどさ、家に帰った時に家族がいるっていいなーって思うようになる日が来るよ」

 

この言葉に偽りはないんだろう。

 

披露宴にて僕たちはみな奥さんに頭が上がらないことを共有した。これは確かにシンドイことではある。けれど子供達と撮った写真やマイホームの前で夫婦2人ピースする写真を見せつけてくる彼らの顔は幸せそうだ。かくいう僕もムスコの初離乳食動画をドヤ顔で披露した。なんだかんだでみんな、うまく家庭が回っているんだろう。僕らの家庭内の地位は確かに高くは無いかもしれないが、それはそれでいいのかもしれない。僕らはそれなりに満足した毎日を過ごせてるみたいだしね。

 それでもお小遣いは多いに超した事は無いけど。