WICの中から

機構設計者が株式投資や育児に奮闘するblog

便利なこの時代に学生じゃなくてよかった

Kindle unlimitedというサービスが最近ぼくのTLを賑わせている。月額980円でいろんな本が読み放題になるサービスらしい。今まで安く本を読んだり試し読みをしたかったら古本屋などにでかけて物色していたものだけど、これからは家にいながらにしていろんな本を読めるようになるわけだね。素晴らしいサービスだ。

 

これに限らず最近は安くて手軽なサービス・娯楽が増えてきた。アプリのゲームも基本は無料が大半だし、ネットを徘徊すれば無限の雑学を漁ることが出来る。いい時代になったものだと感じる一方で、学生時代にこんな環境でなくて良かったとも思う。

 

僕は意志が弱い。手の届く範囲に娯楽ご溢れているような状況で僕はまともに勉学に励めたかというと、正直怪しい。僕が住んでたところは最寄り駅が廃線になる程度には田舎で娯楽といえばゲームとテレビくらい…それも金銭だったりチャンネル争いだったりの諸問題で充分に僕の欲を満たすことは無かった。高校に入る頃にはネットに繋がったPCもあり、これには大いにハマったけどマシン・ネット共に性能不足でストレスフルだったことと、親からの教育的指導により没入しっぱなしということは無かった。そんなこんなで行きどころをなくした若き日の僕のエネルギーは勉学に向かった。これは今思うと、後の人生に対して大きくポジティブな影響を与えている。自分の志望してた大学に進学し、学びにも友人にも恵まれた。就職も、まぁ思うようにいった方だろう。

 

自分を制御出来る程度に成熟した状態ならいざ知らず、若い時分に現代の高度なサービスにスマホ・タブレットなどの手軽なインターフェイスが存在するとなると、今の学生の学びに対するハードルはかつての僕の比ではないはずだ。そばにスマホがある状態でどれだけ勉強に集中できるだろう。いやー大変そうだなぁ。

 

Kindle unlimitedは魅力的なサービスだ。しかし僕はしばらく契約する予定はない。それは身のあるインプットの時間を確保するため…といいたいところだけれど実際は積まれている大量の本と毎週送られてくる日経ビジネスで僕の読書キャパが既にサチっているからだ。時事の詳細を解説してくれたり新しいビジネスの芽の紹介があったり東芝を痛快に叩いたりと読んでて飽きない雑誌ではあるけどなにぶんボリュームがあるんだよなー。投資本とか、自分の仕事関係とか、読みたい本までなかなか手が回らなくてキツイ。なんてことを常ゝ思っているのだけど、僕の手は知らぬ間にスマホに向かい、こんな記事を書いてしまっている。現代のサービスは素晴らしく、そしてやはり恐ろしい。